NSBT シニア・アナリスト 中條 剛 2026年3月13日、米軍が強襲揚陸艦「Tripoli(トリポリ)」をイランに派遣すると報じられた。沖縄に駐留する第31海兵遠征部隊(MEU:Marine expeditionary unit)が、今回のイラン攻撃に投入される初の地上部隊となる可能性があり注目される。 本原稿執筆時点(3月30日)で米中央軍(CENTCOM)のエリアに到着との報道があり、現地での作戦準備に取りかかった可能性がある。 トリポリ派遣報道の…
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【企業情報】アンドゥリル社、超大型自律型UUV「ゴーストシャー…
オーストラリア海軍は9月9日、アンドゥリル(Anduril)社の現地法人と超大型自律型潜水艦(Extra-Large Autonomous Submarine)ゴーストシャークの納入に向けて正式契約した。契約額は17億豪ドル(約1,660億円)に上り、既に建造は始まっている。この計画は、構想から建造まで3年に満たない期間で実現した。 ゴーストシャーク計画の迅速な進展は、オーストラリア海軍とアンドゥリル社がリスクを共有した成果である。これは、従来…
【企業情報】米HII社、AI搭載の無人水上艦「ロムルス」シリーズ…
米国最大の艦艇建造会社ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII:Huntington Ingalls Industries)は9月9日、人工知能(AI)を搭載した無人水上艦(USV:Uncrewed Surface Vessels)の新シリーズ「ロムルス(ROMULUS)」を発表した。このシリーズは、自社開発の自律制御システム(ACS)ソフトウェアスイート「オデッセイ(Odyssey)」を中核に据え、米海軍や海兵隊、同盟国の将来的な運用要求に応える構えだ。 シリー…
【企業情報】L3ハリス社、米海軍の新型音響測定艦の契約を獲得
L3ハリス・テクノロジーズ(L3Harris Technologies)社は9月2日、造船企業オースタルUSA(Austal USA)社から、米海軍初の「T-AGOS-25級音響測定艦[1]」を継続的にサポートする契約を受注した。L3ハリス社は唯一のシステム供給企業として選定され、T-AGOS-25級の電気システムと推進システムの統合管理を担う。この音響測定艦は大西洋および太平洋の米艦隊の安全をより強化するものである。 L3ハリス社の海洋部門社長であるニノ・…
【企業情報】サーブ社、大型の自律型無人潜水機をスウェーデン向…
サーブ(Saab)社は、スウェーデンの国防装備庁(FMV)と大型の無人潜水機(UUV)に関する契約を締結した。受注額は6,000万スウェーデン・クローナ(約9億4,000万円)に上る。 FMVが主導するこの計画の目的は、大型無人潜水機(LUUV:Large Uncrewed Underwater Vehicle)のコンセプトを開発することである。サーブ社はLUUVの筆頭請負業者として、機体の設計・製造・試験を行う。 サーブ社の自律制御システムである「Autonomous …
中国軍事パレードで公開された超大型無人潜水艦 ~これらの役割…
2025年9月3日、「抗日戦勝80周年」と謳われた記念式典に続く軍事パレードには、中国の様々な新兵器が登場した。新型戦車や歩兵戦闘車、新型巡航ミサイルや弾道ミサイル等々...その中でも特に注目を集めたのが、UUV(Unmanned Underwater Vehicle)と思わしき装備である。いったいこれは何なのか、今回は外観などからこの兵器を紐解いていきたい。 パレード前から注目を集めた兵器と軍事パレード9月3日のパレードを前にした訓練映…
早期警戒型UASの開発でサーブ社とGA-ASI社が提携~日本を含めた…
スウェーデンのサーブ(SAAB)社と米国ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ(General Atomics Aeronautical Systems:GA-ASI)社は2025年6月、UAS(Unmanned Aircraft Systems:無人航空機システム)を共同開発することで合意した。GA-ASI社製のUASをベースにして、サーブ社製の早期警戒レーダーシステムを搭載する早期警戒機を開発するのが目的である。 「空飛ぶレーダーサイト」とも例えられる早期警戒機…
【企業情報】ジェネラル・ダイナミクス社、駆逐艦の追加建造契約…
ジェネラル・ダイナミクス社の事業部門であるジェネラル・ダイナミクス・バス・アイアン・ワークス(General Dynamics Bath Iron Works)社は8月1日、米海軍からアーレイ・バーグ級駆逐艦(DDG-51)1隻を追加受注することを発表した。この発注は、2023年に米海軍と締結した複数年にわたる長期契約に追加されるものである。 ジェネラル・ダイナミクス・バス・アイアン・ワークス社の社長であるチャールズ F. クルーグ(Charles F. …
ロシアが開発した水上ドローン
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、ロシア海軍は開戦当初こそウクライナ海軍の旗艦「ヘーチマン・サハイダーチヌイ」をはじめとした艦艇を多数撃破し、2月には黒海沿岸にあるウクライナのズミイヌイ島を占領して海上優勢を確立した。しかし、4月には黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」が対艦ミサイルと無人機により撃沈され、7月にはウクライナ軍がズミイヌイ島を奪還、その後もロシアは基地への攻撃を受け、…
米国造船所、生産工程最適化AIを導入
米国造船会社ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII:Huntington Ingalls Industries)社と同国の情報技術企業C3 AI社は、造船所の生産工程への人口知能(AI)導入を決定した。生産工程の最適化などに貢献し、米国造船業の復活の助けになることが期待されている。 HIIは米国最大の造船会社で、米海軍からも大量の発注を受けている。フォード級空母やバージニア級潜水艦の建造に加え、修理業務等も請け負っており、米…
【企業情報】ロッキード・マーティン社、AI搭載技術で海上監視に…
ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)社は、AIを搭載した合成開口レーダー[1](SAR)にセンサー制御の自律機能を統合し、目標を自動的に認識する技術の実証に成功した。これは、AIを活用した航空機からの海上監視能力を飛躍的に向上させ、かつてない精度で海上目標を検出・追跡する画期的な技術である。 SARは、艦艇などの海上目標を画像化する信頼性の高い一般的な手段だが、従来はその画像の分析を人間が行う必要があった…
【政府情報】米海軍、無人システム・弾薬調達に120億ドル投資へ
米海軍は2026会計年度の予算調整法案において、無人システムおよび弾薬の開発・調達に約120億ドル(約1兆7,760億円)を投じる計画だ。これは米トランプ政権が導入を進める「一つの大きく美しい法案(One Big Beautiful Bill Act)」に基づく予算である。海軍の「ナビゲーションプラン2024(Navigation Plan 2024)」に沿って無人システム技術の迅速な開発・運用を主眼とするほか、各種弾薬の開発・調達も併せて進める予定だ。 法…
米ミサイル駆逐艦、複数の対UASシステムの実証試験を実施
2024年8月、米海軍は複数の艦艇による複合部隊演習を実施し、その中でミサイル駆逐艦「USSザ・サリバンズ(DDG-68)」および「USSジェイソン・ダンハム(DDG-109)」が、UAS(無人航空機システム)対処システムの実証試験を行った。 本演習は、航空機およびミサイルに対する安価な防衛手段の確立を目指すもので、米海軍にとって初の試験演習である。 「USSザ・サリバンズ」においてはロッキード・マーティン製「ヘルファイア」、…
【企業情報】豪バブコック社と米プテロ・ダイナミクス社、船陸間…
オーストラリアの防衛・航空宇宙企業であるバブコック(Babcock)社と、米国の自律型無人航空機企業のプテロ・ダイナミクス(Ptero Dynamics)社が、オーストラリア軍の自律型プラットフォーム導入を支援するため、最先端の無人航空機システムを披露した。 4月に開催された実演では、オーストラリア海軍関係者に対して、プテロ・ダイナミクス社が開発した垂直離着陸無人機「トランスウィング(Transwing)」が、「耐久性」、「水…
【企業情報】レイセオン社、自律型機雷処理装置の実証試験を完了
7月8日、米航空宇宙・防衛大手RTX社の事業部門であるレイセオン社は、機雷処理装置「バラクーダ」の実証試験を行った。この試験は、初めて開水域[1]において、有線などによる物理的な接続を伴わずに半自律的な運用が行われたものである。 実証試験では、レイセオン社のバラクーダが、自律航行、通信、標的の検知と識別、および水中で独立して動作する能力を証明した。 レイセオン社の海軍部門社長であるバーバラ・ボルゴノヴィ(…
【政府情報】NATO、ロシアの活動を念頭にUSV運用試験を実施
NATO(北大西洋条約機構)の常設海軍部隊は、2025年6月にバルト海で無人水上艦(USV: Uncrewed Surface Vessels)の能力試験を実施した。この試験は、バルト海の各所で実施。同海域で活動するロシアの軍艦や、いわゆる「影の艦隊」の識別と対処を目的としており、船舶の検知・追跡能力や大波・強風といった過酷な環境下での運用能力が検証された。 今回の試験は、ポルトガルで実施されるNATOの軍事演習「ダイナミック・メッセンジ…
【企業情報】AIRO、米海軍特殊部隊向けの大型訓練支援ミッション…
先進的な航空宇宙・防衛技術を手がける米AIRO社は6月26日、海軍特殊戦部隊(NSW)を対象にした高度に専門化された90日間の訓練支援ミッションが完了したと発表した。この成功により同社の軍事訓練部門では、2024年度から2025年度上半期にかけて、大幅な収益増を見込んでいる。 特殊作戦分野における航空機と専門人材を提供する主要企業であるAIRO社は、これまでも米海軍および海兵隊の統合末端攻撃統制官(JTAC)プログラムに対し…
【政府情報】英国、初の自律型掃海システム導入へ
英国防相は7月4日、英海軍が初めて自律型掃海システムを導入したと発表した。今回配備された「スウィープ(SWEEP)」3基は、進化する海中機雷の脅威に対応するために開発されたもので、2005年以降失われていた同軍の掃海能力を回復し、国際海域の安全保障体制を強化する。 スウィープは、英ドーセット州に本拠を置くTKMSアトラスUK(TKMS Atlas UK)社が開発・製造を担い、英海軍との契約額は2,500万ポンド(約50億円)に上る。こ…
【企業情報】エルビット・アメリカ社、米海兵隊向け双眼型暗視装…
米防衛企業エルビット・システムズ・オブ・アメリカ(Elbit Systems of America、以下エルビット・アメリカ)社は5月14日、米海兵隊から双眼型夜間暗視装置(SBNVG:Squad Binocular Night Vision Goggle)システムの製造を約1億1,200万ドル(約163億2,800万円)で受注したと発表した。このSBNVGは同社のバージニア州ロアノーク工場で製造され、2026年12月までに納入される予定だ。 今回の契約は、2023年に締結された複数年の無期…
【企業情報】HII社とC3 AI社、米海軍艦艇建造でAI活用に向け戦略…
米海軍向け艦艇を手がける米国最大の造船企業、ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII:Huntington Ingalls Industries)社は6月30日、同国のAIアプリケーション開発企業C3 AI社と、造船分野における人工知能(AI)技術の活用を強化する戦略的提携を結んだと発表した。この提携は、HII社傘下のニューポート・ニューズ造船所とインガルス造船所における生産効率の大幅な向上を目的としている。 HII社のクリス・カスナ…
米国造船協力が関税交渉カードに
米国のトランプ政権が造船業の復活を目指す中、日本が技術面などで協力することが議論の的となっている。とくに日本では、米国への造船協力がトランプ関税に対する有力な「交渉カード」になるのではないかと期待されている。 米国の造船業は過去数十年で大幅に衰退し、今や自国で米国向け船舶を製造できない現状にあるといっても過言ではない。トランプ大統領は「かつて1日に1隻を建造していたが、今は実質的に1年に1隻もつくって…