シャヘド――。この名前を聞いたことがある方は多いのではないだろうか。ウクライナとロシアの戦争で、ロシアから飛来してくるドローンが「Shahed(シャヘド)」と報道されている。 厳密に言えば、シャヘドはイランが現在、米・イスラエルによる攻撃への報復として使用しているドローンの1つでこちらがオリジナルである。ロシアがそれをライセンス生産し、改良を経て「Geran(ゲラン)」を生産、実戦に投入しているが、シャヘドと…
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【企業情報】低コストUAS撃墜技術を模索、BAEがタイフーン戦闘機…
BAEシステムズ社が4月8日、タイフーン戦闘機から低コストの誘導兵器を発射する実証試験を実施した。低コストの無人航空機システム(UAS)をタイフーンで撃墜する技術を開発する布石とみられる。 UASを撃破する場合に、高額なミサイルの使用は費用対効果が合わないのが課題になる。 今回の実証試験で使用されたのは、誘導機能を持たないロケット弾への装着で、精密誘導ミサイルのように変換する装置「APKWSレーザー誘導キット」だ…
米国、ドローン開発に大型投資
米国政府は自律システムの開発、製造に134億ドル(約2兆770億円)の投資を決定し、2026年度中に空中戦闘ドローンに94億ドル(約1兆4570億円)の支出を準備している。大規模な投資は米国の自律システム開発に対する本気度を示しており、技術開発の進展や米国と中国間の競争の行方に注目が集まる。 自律システムの開発、運用は陸海空を問わず進められてきたが、特に急速に無人化が進んでいるのが空である。この分野では、最新戦闘機…
【企業情報】フランスの助成で、プロペラ技術開発主導、コリンズ…
RTX社傘下のコリンズ・エアロスペース(Collins Aerospace)社が4月13日、次世代のプロペラ技術の設計手法・設計ツールを開発する共同体(コンソーシアム)を主導すると発表した。 コリンズ・エアロスペースが立ち上げるコンソーシアム「PHEDRE」は2025年12月、フランスの技術開発助成制度「フランス 2030(France 2030 grant)」の対象に選ばれた。 PHEDREは「環境に配慮した経済的で持続可能なプロペラ開発計画(Projet d’Hé…
【政府情報】英新興企業、迎撃ミサイル「スカイハンマー」を英軍…
英国防省は4月10日、英新興企業ケンブリッジ・エアロスペース(Cambridge Aerospace)社が開発した迎撃ミサイルと発射装置を、英国軍と湾岸諸国に供給すると発表した。英国はウクライナと中東の戦闘で得た教訓を踏まえ、低コストの防空手段を整備する。 新型ミサイルは「スカイハンマー(Skyhammer)」と呼ばれ、イラン製シャヘド型に代表される攻撃用ドローン(無人機)への対処を目的とする。契約が成立すれば5月に初回分が納入…
B21はなぜ倍必要なのか ~遠距離が生む“爆撃力の不足”~
NSBT シニア・アナリスト 中條 剛 米空軍の次期ステルス爆撃機「B21」。100機を調達する予定というが、その規模は、そもそも爆撃機を持たない日本にとっては信じられないほどの機数だ。 しかし、米国の航空宇宙戦力を専門とするシンクタンク、ミッチェル研究所は、その報告書『Rebuilding American Airpower:Balancing the Air Force’s Combat Forces for Peer Conflict(米国の航空戦力再構築:同等の敵との紛争に備えた空軍…
米国会計検査院(GAO)がオスプレイ故障の根本問題を発表
オスプレイの機械的な故障は現在も放置されており、原因を完全に除去するには10年かかる可能性があると、米国会計検査院(GAO:Government Accountability Office)の報告書が明らかにした。オスプレイの事故は日本でも度々発生しており、日本での運用にも影響が及ぶ可能性がある。 GAOが2025年12月に発表した報告書によると、度重なる事故の原因には根本的な機械トラブルがあるという。報告書では二種類の主要な故障があるとされ…
【政府情報】ウクライナとブルガリア、ドローンと弾薬生産で協力…
ウクライナのミハイロ・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)国防大臣とブルガリアのアタナス・ザプリアノフ(Atanas Zapryanov)国防大臣は2026年3月31日、無人航空機システムの共同生産の可能性とドローン攻撃に対する技術的解決策について協議した。ウクライナとブルガリアは、ウクライナ国防軍のニーズを満たすため、無人システムの開発やドローン対策、弾薬製造での協力の強化に合意した。 協議では特に防衛分野で産学官が連携す…
【政府情報】ウクライナがルーマニアとドローン共同生産へ EUが…
ウクライナの欧州担当国防次官セルギー・ボイエフ(Sergiy Boyev)氏とルーマニア国防大臣ラドゥ・ミルツァ(Radu Miruță)氏が3月31日、ルーマニア国防相本部で会談した。 ウクライナとルーマニアは、ロシアによる脅威を受け、欧州全体の防衛能力を底上げするために作られた欧州連合(EU)の融資制度である、欧州の安全保障行動計画「SAFE」に基づき、2億ユーロ(約373億円)の資金援助を受けて共同でのドローン生産プロジェク…
【政府情報】英国が湾岸地域への防空支援を追加展開
ジョン・ヒーリー(John Healey)国防相は3月31日、米国およびイスラエルとイランとの対立や、ホルムズ海峡、地域の安全保障を巡り、英国と湾岸諸国とのさらなる協力について協議した。そのうえで、湾岸諸国への追加の防空支援を確約した。 戦争拡大の回避と、イランのミサイル攻撃やドローン攻撃に対する同盟国の集団防衛の一環として、ヒーリー国防相はサウジアラビアやカタール、バーレーンを訪問し、外国人を含む民間人の保護…
中国がドローン200機を一人で統制 26年夏に台湾海峡の緊張高ま…
NSBT アナリスト 小松 和郎 中国人民解放軍(PLA)は2026年1月20日、複数の車両から同時発進した固定翼型ドローン200機を1人のオペレーターが統制する試験映像を公開した。この試験は、PLAの中核研究機関である国防科技大学(NUDT)が実施したもので、中国国営中央テレビ(CCTV)やサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙などが報じた。 米国防総省は2027年までに人工知能(AI)搭載ドローン群の実戦配備を目指して「レプリケ…
【企業情報】ParaZeroがCーUAS企業から1億円超える受注
防衛企業のParaZero社は2026年4月1日、イスラエルのカファル・サバで自立型ドローン(UAS)迎撃を専門とする国際的企業と枠組み契約を締結し、約65万ドル(約1億348万円)を受注した。 ParaZeroが開発した非爆発性のネットランチャー「DefendAir」シリーズはドローンを無力化するシステムだ。今回の枠組み合意でParaZeroは、従来製品の「DefendAir Net Pod」を顧客向けに改良し、顧客は改良後の新製品を2000台購入すると発表した…
「飛躍」か「半歩前進」か? GCAPがエッジウィング社と初の契約
世界の空の力学を塗り替えるはずの野心的な国際プロジェクトが、飲み込まれた乱気流からなかなか抜け出せない。日本、英国、イタリアが共同で進める次世代戦闘機開発計画「GCAP(Global Combat Air Programme[1])」のことだ。 GCAPは、英国空軍とイタリア空軍が運用する「ユーロファイター・タイフーン」戦闘機と航空自衛隊が運用するF2戦闘機の後継とするのを目的に、2035年の配備を目指す。 F2(左)とユーロファイター「タイ…
【企業情報】熱帯雨林のブラジル製KC-390が北極圏で実証試験、エ…
ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル(Embraer)社は3月31日、同社の輸送・空中給油機KC-390の寒冷地での実証試験が成功したと発表した。試験はスウェーデンのビドセル(Vidsel)試験場で実施された。 試験では、エンジンやシステムを短時間で始動した後、短距離での離着陸を実施した。また、大型の軍用車両などを短時間で搭載・搬出できる能力を実証した。さらに、兵員や装備を積載するための十分な空間を確保できることも示…
【企業情報】米レッド・キャット社小型ドローンNATO加盟国が採用…
米国のドローン技術企業レッド・キャット(Red Cat)社が4月2日、同社の小型無人航空機システム(sUAS)が北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に採用されたと発表した。契約はNATOの調達支援機関NSPA(NATO Support and Procurement Agency)を通じて進められた。 採用されたのはsUAS「ブラック・ウィドウ(Black Widow)」で、競争入札を経て決定した。実際の導入国は非公開だが、2026年内に納入される。ブラック・ウィドウは、レ…
中国が空中給油へのAI導入を発表、米KC-135空中給油機の墜落直後…
香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP:South China Morning Post)」は2026年3月19日付記事で、中国人民解放軍空軍がAIを活用した空中給油システムを開発したと報じた。 これは、人工知能(AI)導入による「スマートなタスク割り当て(smart task assignment)」システムによって空中給油の効果を最大限に高めるもので、すでに2025年末から試験運用が始まっているという。 SCMPの記事は中国人民解放軍の機関紙「人…
米軍F35はレーダー未搭載で納入 ~実は日本も頭の痛い大問題~
世界最強のステルス戦闘機――。F35戦闘機と聞いて多くの人々が抱くのは、現代の航空戦を支配する絶対的な覇者のイメージではないだろうか。しかし、その華々しいイメージとは裏腹に、極めて奇妙で深刻な事態が進行している。 レーダーのない最新型戦闘機?米メディア「Breaking Defense」は2026年3月17日付の記事で、「2026年秋以降に米軍向けのすべてのF35ステルス戦闘機はレーダーを搭載しない状態で納品される」とスクープし…
極超音速ミサイル「キンジャール」搭載のMiG-31が日本海を初飛行
ロシア国防省は2026年3月17日、Kh-47M2「キンジャール」空対地ミサイルを搭載した「MiG-31I」戦闘機[1]が日本海で飛行訓練を行う映像を公開した。 具体的な空域については言及していないが、IL-78M空中給油機から洋上で給油を受ける様子やSu-30戦闘機らしき航空機と並走する様子なども収められている。領空侵犯のおそれのある国籍不明機の日本接近飛行は、航空自衛隊戦闘機の緊急発進の対象であり概要が公表される。今回のMiG-31…
日本に突きつけられた「新たな2035年問題」 ~米空軍E-7の迷走~
米国防総省は2026年3月13日、E-7空中早期警戒管制機の開発継続と生産のため、ボーイング社との追加契約の締結を発表した。ボーイングはこの契約に基づき、米空軍向けのE-7試作機2機の開発継続と量産の準備を開始する。 E-7「ウェッジテイル」E-7「ウェッジテイル(Wedgetail)[1]」は、老朽化が進むE-3「セントリー (Sentry)[2]」の後継機とされる、ボーイングB-737旅客機をベースとした空中早期警戒管制機(AEW&C:Airborne Earl…
【企業情報】英国がトルコにタイフーン戦闘機の運用訓練で数1000…
英国政府は3月25日、トルコ政府と「タイフーン戦闘機」の操縦・整備訓練を実施する契約を締結した。契約の規模は、数10億ポンド規模に達する。英国は2025年10月、トルコにタイフーンを20機販売する契約を締結している。 契約に基づき、英国はトルコ空軍がタイフーンを運用するための訓練を実施する。10人のトルコ人パイロットと、機械や航空電子機器、武器、システムに携わる要員100人程度が訓練を受ける予定だ。 タイフーンは、…
ウクライナ戦争で劇的な進化を遂げたロシアの航空戦力
英国の安全保障シンクタンク「王立防衛安全保障研究所(RUSI:Royal United Services Institute for Defence and Security Studies)」[1]は2026年1月、ロシアと中国の航空戦力の進化が西側諸国に与える脅威について分析した「中露航空戦力の進化」[2]を発表した。 RUSIはこのリポートで、ロシア航空宇宙軍がウクライナ侵攻以降に急激な進化を遂げたことを強調している。 ロシア航空宇宙軍(VKS:Vozdushno-kosmicheskiye sily[3…