シャヘド――。この名前を聞いたことがある方は多いのではないだろうか。ウクライナとロシアの戦争で、ロシアから飛来してくるドローンが「Shahed(シャヘド)」と報道されている。 厳密に言えば、シャヘドはイランが現在、米・イスラエルによる攻撃への報復として使用しているドローンの1つでこちらがオリジナルである。ロシアがそれをライセンス生産し、改良を経て「Geran(ゲラン)」を生産、実戦に投入しているが、シャヘドと…
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中国、ステルス戦闘機用エンジンの量産体制完了と発表
2023年3月16-17日に「第7回中国航空イノベーション・起業家コンテスト(CAIEC)」が開催された。コンテストでは、中国航空発動機集団(AECC)の北京航空材料研究所プロジェクトディレクターであるZhang Yong氏がコメントを発表。同国の戦闘機用WS-15エンジンの生産に関連するすべての技術的な課題が解決したことを明らかにし、「WS-10及びWS-15エンジンの量産準備が整った。材料の選別と検証は終了している」と述べた。このエンジ…
ウクライナの教訓でさらなる進展を遂げる米戦闘兵ヘリコプター部…
<ウクライナ軍とロシア軍のヘリコプター部隊>2022年2月にロシアが一方的に開始したウクライナ侵略では、様々な装備品が使用されている。特に防空ミサイルやUAVが、ウクライナ軍、ロシア軍双方で使用されており、これらは注目を集める装備だ。しかしウクライナ侵略を見ると、戦闘ヘリコプター(戦闘ヘリ)の効果的な運用が不可欠であることが明確になっている。 ウクライナ軍は、ロシア軍の侵攻開始から数カ月で31機のヘリコプタ…
「JDAM-ER」がウクライナに配備開始
ウクライナ軍はすでに、米国が提供した「長距離誘導爆弾(JDAM-ER)」をロシア軍に対して使用している可能性がある。在欧・アフリカ米空軍司令官の最高司令官、ジェームズ・ヘッカー大将によるとJDAM-ERは3週間ほど前にウクライナに到着したという。 ヘッカー大将は先月(2023年3月)コロラド州で開催された航空宇宙軍協会のシンポジウムで「長距離誘導爆弾JDAM-ERをウクライナに提供した。これは、最近(約3週前)ウクライナに提…
ウクライナ軍が高性能段ボールUAVを運用中
UAVはウクライナの戦闘において重要な兵器として常識となっている。2020年のナゴルノ・カラバフ紛争ではアゼルバイジャン軍がUAVを大量に作戦投入し、短時間でアルメニア軍を制圧したため、世界は大変驚いた。しかし、ウクライナの戦場においてUAVは日常的な作戦の一部となっている。対峙する双方がUAVにより上空から監視を続ける場合、奇襲や秘密作戦は非常に困難になる。 UAVを中心とした作戦の欠点は損耗率だ。低速で飛行し反…
中国、コンゴにJF-17とJ-10戦闘機をオファー、アフリカとの経済…
2023年3月15日付のPolitico紙によると、中国の航空宇宙産業企業である中航技進出口有限責任公司(CATIC)の幹部グループと人民解放軍のメンバーは、コンゴ民主共和国の首都キンシャサを訪問した。訪問の目的は、中国の成都飛機工業公司(CAC)とパキスタンのパキスタン航空複合体(PAC)が共同で設計・開発した軽量多用途戦闘機JF-17 Thunderを数機調達するよう、コンゴ民主共和国大統領を説得することであった。このオファーは、…
英国アエラリス社、新明和工業株式会社とデジタルエンジニアリン…
英国の軍用航空機メーカーであるアエラリス社(Aeralis)は2023年3月14日、幕張メッセで開催された総合防衛展示会「DSEI Japan」にて、日本の新明和工業株式会社(以下、新明和)と提携することを発表した。両社は、航空機の設計・製造におけるデジタルエンジニアリング・プロセスの導入でベストプラクティスを確立するために協力する予定である。 海上自衛隊向けのUS-2救難飛行艇で知られる新明和は、航空構造に関する豊富な経験…
マレーシア国防省、韓国航空宇宙産業社が開発したFA-50戦闘機18…
マレーシア国防省(MINDEF)は2023年2月24日、韓国航空宇宙産業(KAI)社が開発したFA-50戦闘機18機を9億2千万ドル(約1,205億円)で購入することを承認したと発表。KAI社は、インドのHindustan Aeronautics Ltd.が製造する軽戦闘機Tejasを抑えて、マレーシアの要求に応えた結果となった。マレーシアは、中国とパキスタンが共同開発した第4世代戦闘機「JF-17 Block3(能力向上型)」とロシア製のMiG-35を含む初期候補の中から2種…
サウジアラビアが英国主導の第6世代戦闘機開発に参加表明
2023年3月1日、英国のベン・ウォレス国防相とサウジアラビア王国のハリド・ビン・サルマン国防相は、2国間の新たな軍事協力として英国が主導する将来戦闘航空システム(FCAS)計画にサウジアラビア(サウジ)も参加することを発表した。この協定には将来の航空作戦に関する共同構想の策定、必要となる能力の提供、関連技術の共同研究などが含まれている。 サウジは2016年に石油への依存度を減らし、将来の多様化に対応するための…
BAE社、航続距離800㎞の軍用UAV (VTOL)を開発
BAEシステムズ・オーストラリア(BAEオーストラリア)は、オーストラリア国際航空ショーにおいて、長距離攻撃/偵察用の新型UAV「Strix」を発表した。Strixは、オーストラリア軍用装備(開発)のエキスパートであるイノベーロ社とBAEオーストラリアが共同開発したUAVである。 Strixは、敵の標的に対する空対地攻撃や、長時間のISR(情報収集・監視・偵察)など、さまざまな任務に使用することが可能だ。将来、作戦で想定されるAIに…
最高性能機F-22がF-15(旧世代機)と比較される理由
2023年2月4日、米サウスカロライナ州上空で中国のスパイ気球が撃墜された。一般的には容易な目標と考えられる気球の迎撃になぜ最高性能の戦闘機(F-22)を使用する必要があるのかと言う疑問が世界中で飛び交っている。 旧世代戦闘機のF-15は、間違いなくF-22の次に優れた戦闘機として多くの国で運用されている。実戦中の撃墜ゼロのF-22に対しF-15は世界中の戦場において100機以上の敵機を撃墜している。2023年2月16日には、米国と…
バルーン撃墜で判明した米中の攻防
2023年2月4日に米空軍のF-22がサウスカロライナ州沖で中国のスパイ気球を撃墜した。類似した気球は1年半ほど前(2021年9月)台湾の台北上空でも撮影されている。軍事専門家はこの2つの事件には関連があるとの見解だ。また、米国政府はPLAが数年にわたって空からの偵察活動を行なってきたと見ている。中国のスパイ気球による5日間の飛行(アラスカ〜カナダ〜米国)は、気球の航行技術も含め幾つかの重要な教訓を示している。今後、…
インド空軍(IAF)新戦闘ドクトリンを発表
2023年1月インド空軍(IAF)は、新ドクトリン(Roadmap 2022)を発表した。Roadmap 2022は、IAFが航空部隊から航空宇宙部隊へ変化したことを明確にしている。インド国防省は「Roadmap 2022をインド空軍の持つ最新の戦略と、戦闘経験を持つ熟練パイロットによって発展させた」と説明している。 航空戦に関する研究では、IAFが主導的な作戦を取らない場合、戦術上の選択肢が制限されるため、安全保障上の対応範囲が狭くなることに着…
オーストラリア長距離攻撃用アセットにB-21を検討
米国の複数の議員が米国防長官への議会提案として、B-21(米新型ステルス爆撃機)のオーストラリアへの配備を検討するよう要請している。米下院軍事委員会の委員長のアダム・スミス氏は「オーストラリアへのB-21装備化の可能性について」の調査を上申した。スミス氏は、2023年度の国防権限法の内容に関する提案で、米国防長官が検討するべき三国間軍事同盟(豪英米:AUKUS)の「課題」についての報告を行った。 スミス氏は米国と…
ロシア、イラン製ドローン工場の建設を自国内に進める
報道各紙はウォールストリートジャーナル紙を引用し「ロシアが自国内にイラン製ドローンの工場を新しく建設する計画を進めている」と報じた。建設された場合、ウクライナ戦争のために少なくとも6,000機のドローンを生産することができると報じている。 報道によると、2023年1月5日、イランの高官がモスクワの東約600マイルに位置するイェラブーガを訪問。施設用地を視察し、プロジェクト立ち上げの詳細を協議したという。 関係者…
中国バルーンは国際法違反なのか
2023年2月、米国上空に飛来した大型バルーン(気球)について、中国が自国のものであることを認めた。米国は「偵察用」として非難する一方で、中国は「観測用」であると主張している。これらの疑惑に対する答えはすぐには出ないかもしれないが、ひとつだけ明確になったのは「中国気球の侵入は国際法の限界を示した」ということである。 この事件は、すでに緊張状態にある米中関係を更に複雑にしてしまった。米国のアントニー・ブ…
中国軍は旧型戦闘機J-7を全機退役予定
数十年にわたり運用され、いくつかのバリエーションが生産されてきた人民解放軍空軍(PLAAF)の旧型戦闘機(J-7)が今年(2023年)退役する。2018年からJ-7が退役する計画が伝えられてきたが、中国の国営誌「グローバル・タイムス」は、この旧型機が今年PLAAFから完全に退役する記事を掲載した。 中国の航空専門家は「中国の航空産業が最新戦闘機の製造を加速させている中、PLAAFは2018年からJ-7戦闘機の退役を進めている。新戦闘…
米国、将来の無人戦闘機のエンジン地上試験を完了
米国空軍研究所(AFRL)とブルーフォース・テクノロジーズ社(BFT)は、無人戦闘機フューリー向けに、新しい炭素繊維複合材推進流路システムの地上試験に成功した。今回の地上試験で収集された情報は、将来の航空機開発における計算手法の検証に使用される予定であるという。 BFT社のプレスリリースによると、AFRLは BFT社と共同で、デジタル解析によって生成されたデータを活用し、地上及び飛行試験を迅速化するためにデジタルエ…
退役したF-117、復活させ2034年まで運用を計画
新型ステルス爆撃機B-21の公開(2022年12月)は航空界の注目を集めているが、B-21のルーツにあたるナイトホーク(F-117)は現在も使用されている。F-117は1980年代初頭に登場し、初めて実戦投入されたステルス爆撃機だ。F-117が退役して15年が経過したが、現在も敵のステルス機に対する訓練(研究)等に使用されている。 現在、米空軍(USAF)は少なくとも2034年までF-117の一部を飛行させ続ける計画を立てている。2022年のUSAFの…
イスラエル、米国にF-15 EX 25機を正式リクエスト
Breaking defense紙によると、情報筋の話として2023年1月中旬、イスラエルがアメリカに対しF-15EX戦闘機25機購入を正式に要請する公式要請書(LOR)を送ったと報じている。イランへの攻撃能力を強化する目的であるとのことだ。要請書の提出は対外軍事売却プロセスの最初のステップであり、その後、数量決定や価格交渉が行われる。 同紙によると、イスラエルは2020年にF-35ステルス戦闘機とF-15戦闘機の両方を調達する決定を下して…
高度な空中戦、日本のF-15がスホーイ(インド)に挑戦する
インドと日本は2023年1月に日本で初の二国間戦闘機訓練(特別演習)を実施する。東京近郊で行われるこの極めて特別な訓練では、世界トップクラス戦闘機(Su-30 vs F-15)による空中戦訓練が実施される予定となっている。 2023年1月16日から10日間の予定で、茨城県の百里基地と埼玉県の入間基地において行われるこの訓練では、日本初の日印航空戦闘演習「Veer Guardian 2023」が実施される。 2023年1月12日の定例記者会見で井筒俊…