NSBT アナリスト 小松 和郎 イランは現在進行中の米国とイスラエルの空爆作戦「エピック・フューリー」への報復として、中東各地の米軍関連施設への攻撃を続けている。中でもミサイル防衛用レーダーを標的としたドローン攻撃が顕著だ。ミサイル防衛の中核を担うレーダーへの攻撃は、これまでに複数回成功した可能性が指摘されている。 特に注目されるのは、極めて高度で高価なレーダーシステムに対し、比較的安価な自爆型ドロー…
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テロ対策・国土安全保障
【企業情報】EDGEとスペインのEM&Eが合弁設立に向けて合意、2363…
アラブ首長国連邦(UAE)のEDGEグループが2月25日、スペインのEM&Eグループと合弁会社の設立に向けて合意したと発表した。ビジネス規模は約15億ドル(約2363億円)を見込み、UAEでの拠点開設を探る。 合意に基づき、EM&Eは遠隔操作式の兵器ステーション(RWS:Remote Weapon Station)の最新技術を、UAEと他の国際市場に提供する。EM&Eは、この提携を国際市場で拡大するための足がかりとして位置づける。 今後、新会社を通じてさ…
【政府情報】デンマーク、ウクライナ基金に約940億円追加拠出で…
デンマーク国防省は2月22日、2026年にウクライナ基金へ38億デンマーククローネ(約938億6000万円)を追加拠出すると発表した。これにより、同年の国防費は国内総生産(GDP)比3.5%に達する見通しとなる。 ロシアの侵攻開始から4年近くが経過した今も、ウクライナは抗戦を続けている。デンマーク政府は侵攻当初からウクライナへの支援を続け、これまでに700億デンマーククローネ(約1兆7290億円)超の供与を決めてきた。今回の追…
【政府情報】欧州主要5カ国、低コスト防空兵器の共同開発で新枠…
英国防省は2月20日、欧州主要国と共同で低コストの防空システムを開発する新たな多国間枠組みを立ち上げたと発表した。北大西洋条約機構(NATO)の防空体制を強化し、ドローン(無人機)とミサイルの脅威から欧州の空を守る狙いだ。 新たな多国間枠組み「低コストエフェクターと自律型プラットフォーム(LEAP:Low-Cost Effectors and Autonomous Platforms)」は、英国、フランス、ドイツ、イタリアとポーランドの欧州5カ国(E5…
【政府情報】ウクライナのドローンメーカーが420億円投じ英に生…
英国防省は2月26日、ウクライナの無人機(ドローン)メーカーであるウクルスペックシステムズ(Ukrspecsystems)社が英イングランド東部サフォーク州に新たな生産拠点を開設したと発表した。 施設はウクライナ軍向けの監視用ドローンなどを生産し、ロシアの侵攻が続くなかで同軍の防衛力の強化を支える。英国政府はウクライナ支援を継続しており、防衛産業の連携と地域経済の活性化を同時に進める狙いもある。 ウクルスペックシ…
【政府情報】ウクライナ、欧州とのミサイル共同生産本格化を訴え
ウクライナのミハイロ・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)国防相は、欧州主要国(仏、独、伊、ポーランド、英国)の防衛閣僚らとのビデオ会議で、弾道ミサイルに対する防衛能力の抜本的強化を訴えた。 フェドロフ国防相は「欧州の防衛産業における対弾道ミサイルシステムの製造能力は需要に対して極めて不足している」と指摘し、ウクライナと欧州による共同生産プロジェクトの立ち上げを強く求めた。 加えてミサイル防衛の要である…
滞空から待機へ ~「Drone With Paws」始動 ウクライナが学生…
NSBT シニア・アナリスト 中條 剛 国際安全保障・軍事・防衛技術分野の専門サイト「The Defense Post」は2026年2月6日、ウクライナが着地型FPV(一人称視点)ドローンの技術開発に向けて「全国学生コンテスト」を開始したと報じた。 このコンテストは、ウクライナのイノベーションクラスター「Brave1」がウクライナの戦場で運営しているFPVドローンに「着座[1]する機能を実現する機械的機構(着座機構)」を持たせるために、広…
【企業情報】アンドゥリルがSRM生産能力を拡大、米政府から資金…
米国の防衛技術企業アンドゥリル(Anduril)社が2月19日、米国政府から資金提供を受けて固体ロケットモーター(SRM:Solid Rocket Motor)の生産設備を拡大すると発表した。SRMは、ミサイルやロケットなどを推進する装置だ。 米国は現在、大国間戦争を想定して、通常兵器をはじめとする国防産業基盤の再構築を進めている。現代の大規模な国家間戦争では、兵器を大量に生産、消費、補充する能力が重要となる。SRMは、ミサイルやロ…
米陸軍、次世代てき弾発射機で30mmを選定、対遮蔽目標、対UAS能…
NSBT アナリスト 小松 和郎 2010年、アフガニスタンの戦場で、建築物や塹壕(ざんごう)などに身を潜めた標的への攻撃を可能にする次世代携帯型兵器の実戦テストが行われていた。この兵器は「XM25」と呼ばれ、従来のM203/M320(40mm)てき弾発射機と比べ、精度と攻撃力の両面で優れた装備として注目を集めた。 XM25は、内蔵レーザーレンジファインダーで目標までの距離を測定し、射手が設定した起爆位置の情報を25mm弾の信管に…
【企業情報】アセルサン社とバルザンHDの合弁企業が事業強化、防…
トルコの防衛企業アセルサン(ASELSAN)社とカタールのバルザン・ホールディングス(Barzan Holdings)社による合弁企業「バーク・キューエスティーピー(BARQ QSTP LLC)社」が、事業を拡大する。 両社の戦略的協力関係を強化し、トルコとカタール両国の防衛協力を深化させる狙いだ。 両社は2026年1月にカタールのドーハで開催された「国際海洋防衛産業展・会議(DIMDEX 2026)」で、複数の合意に署名した。長期的な協力関係を…
欧州自動車大手ルノー社が軍用ドローン生産に参入 ~その裏側と…
フランスの自動車大手ルノー(Renault)社は2026年1月19日、同国の防衛企業テュルジ・ガイヤール(Turgis & Gaillard)社との提携を発表し、軍用ドローンの設計・製造能力構築に参入する意向を示した。 フランスの経済紙ル・ユジーヌ・ヌーベル(L’Usine nouvelle)は、テュルジ・ガイヤールが設計する長距離ドローン「Chorus(コーラス)」について、ルノーが量産・工業化で協力する計画と報じている。 ルノーのCEO兼最高成長…
【政府情報】英国がウクライナ支援拡大、軍事・人道・復興を柱に
英国防省は2月24日、ロシアによるウクライナへの全面侵攻から4年となる日に合わせ、軍事と人道、復興分野で新たな支援策を打ち出すと発表した。 エネルギー網の復旧支援や前線地域への人道援助に加え、医療分野の能力強化とヘリコプター操縦士の育成支援を柱とする。英国政府は「ウクライナの防衛は英国の安全保障に直結する」との立場を改めて示し、支援を継続する姿勢を鮮明にした。 発表は、スターマー(Keir Starmer)首相が…
【政府情報】W杯警備に向け、米国防省がFBIとC-UAS協議し連携強…
米国防総省が、米連邦捜査局(FBI)などの法執行機関と対無人航空機システム(C-UAS)分野で連携を強化している。強化の背景には、米国が今年6月から7月にかけて、カナダ、メキシコと共同で開催する国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)を控え、その警備体制の強化が求められていることがある。 米国国防省は2025年、関係省庁間のC-UAS能力を取りまとめる省庁間統合タスクフォース401(JIATF-401:Joint Interagency Ta…
【政府情報】米国防総省、光学ディスプレーの国内供給網強化に38…
米国防総省は2月12日、最新の光学ディスプレーの国内サプライチェーン(供給網)を強化するため、合計2450万ドル(約38億円)を投じると発表した。 対象はマサチューセッツ州のコピン(Kopin Corporation)社とカリフォルニア州のテクタス(Tectus Corporation)社で、次世代兵器システムに不可欠な「マイクロLED(発光ダイオード)ディスプレー」の低コスト製造プロセスの開発と検証に取り組む。 資金は産業基盤政策担当国防次…
【企業情報】イスラエルのパラゼロ社が独Enforce Tac 2026に出展…
イスラエルのパラゼロ(Parazero)社は2月23日から25日、ドイツで開催された法執行・防衛展示会「エンフォース・タック(Enforce Tac) 2026」に出展し、対無人航空機システム(C-UAS)の「ディフェンドエアー(DefendAir)」を出展した。 Enforce Tacは同分野におけるドイツを代表する展示会で、政府機関や軍関係者、防衛産業関係者、専門家などが訪れる。パラゼロは、官民共同で設立された非営利組織の「イスラエル輸出機構(Is…
【企業情報】シールド AI社がAIでの無人化システムで台湾NCSIST…
シールド AI(Shield AI)社は2月11日、台湾の国家中山科学研究院(NCSIST)と無人システムの人工知能(AI)での自律化で提携すると発表した。 NCSISTは台湾で防衛技術の研究開発や投資などを担う。シールド AIの自律化ソフトウエア「ハイブマインド(Hivemind)」を同研究機関の無人システムに搭載して、ソフトウエアの開発、実証、実戦配備までを目指す。 NCSISTはハイブマインドを組み込むことで、無人システムが自律的に役割…
【政府情報】UDCGがウクライナに総額約6兆円超支援、ドローンな…
ウクライナ国防省は2月13日、ウクライナ防衛連絡グループ(UDCG、ラムシュタイングループ)が2月12日に開いた会合で、2026年に総額380億ドル(約5兆8862億円)の対ウクライナ支援予算が確認されたと発表した。ドローン(無人機)と防空システム、地対空ミサイルシステム「パトリオット」用迎撃ミサイルなどを柱に、過去最大級の規模となる。 今回確認された380億ドルのうち、60億ドル(約9294億円)超は具体的な支援パッケージと…
【政府情報】NATOが多国間協力で抑止力強化、弾道ミサイルと無人…
北大西洋条約機構(NATO)は2月12日、多国間協力を通じて抑止力と防衛力を強化するため、新たに4件の多国間イニシアチブ(主導力)を立ち上げ、既存プロジェクトを拡大すると発表した。ベルギーや英国などが参加する、弾道ミサイル防衛とドローン(無人機)を使った精密打撃能力の整備が柱となる。 ブリュッセルのNATO本部で開いた署名式で、ラドミラ・シェケリンスカ(Radmila Shekerinska)事務次長は、2025年6月にオランダ・ハ…
新型短距離迎撃ミサイル「次世代スティンガー」実射段階へ
NSBT アナリスト 小松 和郎 米防衛大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)社は2026年1月13日、次世代短距離迎撃ミサイル「NGSRI」が初の発射試験に成功したと発表した。試験は米ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で実施され、構想段階にあった次世代スティンガーが実射試験の段階へ移行したことを示した。 NGSRIは、米陸軍が現用の携帯式防空ミサイル「FIM-92スティンガー」の将来的な後継として開発を進…
【企業情報】英国が欧州同盟国との最新ミサイル開発に836億円
英国政府は2月13日、欧州諸国と最新のミサイルを共同で開発する計画に、4億ポンド(約836億円)以上を支出すると発表した。対象となるのは、英仏伊の3カ国の枠組みと、英独の2カ国で進めている2つの開発計画だ。 現在、英仏伊が進める「ストラタス(Stratus)計画」は、ステルス性を備えた次世代ミサイルの開発計画だ。ストラタス計画では、ステルス型と高速型の2種類の開発が進められる。 同時に、英国はドイツとの開発計画も進…
【企業情報】RTXがドローンを非破壊で撃退する無人機を実証
RTX社の防衛事業部門であるレイセオン(Raytheon)は2月11日、迎撃・撃退能力を持つ対無人機システム「コヨーテ・ブロック3NK(Coyote Block 3NK:CB3NK)」の米陸軍による実証デモで、複数のドローン・スウォームを撃退する能力を実証したと発表した。 実験では、連携して群れを成して飛行する多数のドローンを撃退するため、打ち上げ、飛行、迎撃、回収の一連の動作で性能を示した。 「NK」とは「Non-Kinetic(非運動的)」の…