米産業政策の在り方について議論
安全保障上の懸念に対処するため、産業政策の在り方が盛んに議論されている。「産業政策」とは、特定の産業、企業、経済活動に働きかけることで、政府が経済を主体的に形成する動きのことをいう。近年は経済安全保障の観点から軍事に関連する幅広い産業に政府が関与する動きが広がっており、同時に産業政策の望ましい在り方についても議論が交わされている。 世界で圧倒的な産業基盤を持っているのはアメリカだ。アメリカはバイオ…
安全保障上の懸念に対処するため、産業政策の在り方が盛んに議論されている。「産業政策」とは、特定の産業、企業、経済活動に働きかけることで、政府が経済を主体的に形成する動きのことをいう。近年は経済安全保障の観点から軍事に関連する幅広い産業に政府が関与する動きが広がっており、同時に産業政策の望ましい在り方についても議論が交わされている。 世界で圧倒的な産業基盤を持っているのはアメリカだ。アメリカはバイオ…
防衛分野におけるAI(人工知能)の役割は日増しに大きくなっている。人間に代わる戦闘員として、あるいは人間より優れた情報分析官として軍事活動に従事するほか、兵器の開発や兵士の訓練、サイバー活動でも重要な役割を担う。しかし昨今、AI技術の進化に転機が訪れる可能性が指摘されているのだ。技術の発達のペースが減速、あるいは停滞する、いわゆる「冬の時代」の到来である。 AI技術はこれまで、紆余曲折を経て進化してきた…
中国人民解放軍は、人工知能(AI)を利用することで軍事力のさらなる強化を目指している。既に中国のAI関連の研究は世界最高レベルで、分野によってはアメリカを追い越している可能性も否定できない。AIが戦争を一変させるのはもはや時間の問題であり、中国軍は他国に先んじることで軍事的優位に立とうとしている。 近年のAI関連技術の発展はかつてないほどに急速だ。以前からAIは人間に比べ記憶や計算、論理的処理においては優れ…
ロッキード社は、米陸軍と防空用高出力レーザー(試作機)を開発すると発表した。契約額は2億2,100万ドル(約320億円)である。本プログラムは2023年から既に始まっており、1億5,400万ドル(約220億円)が執行されている。2025年10月まで継続予定だ。 2017年から高出力レーザーの開発に取り組んできたロッキード社は、2022年9月に米国防総省のレーザー開発計画(HELSI)に参加し、300kWレーザー(詳細不明)を開発している。…
オーストラリアの防衛技術企業エレクトロ・オプティック・システムズ(EOS)は、対小型ドローン用指向性エネルギー兵器の野外試験に成功し、オーストラリア軍に直ぐに納入できる状態にあると発表した。 このレーザーは36kWの出力を持っており50kWまで拡張でき、標準的な輸送コンテナに収納可能だ。電力はリチウム電池を使用し、再充電までに100回以上のレーザー発射をすることができる。レーザー技術の開発は3年前に始まり、EOSの…
2023年4月下旬から5月上旬にかけて、トルコ及びイスラエルの防衛企業が最新の無人装備品をそれぞれ発表した。トルコのバイカル社は同社の戦闘ドローンに搭載可能なドローン発射型の自律型巡航ミサイルを発表し、イスラエルのイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)社は、秘密情報収集活動用の無人潜水艦を発表した。 【トルコ】 2023年4月27日、トルコの防衛企業バイカル社は、イスタンブールで開催されたテクノ…
2023年3月30日、ロスエレクトロニクス社(ロシア国営ロステック・ホールディングを構成する企業の1つ)は、広帯域の電波を吸収できる新素材のプロトタイプを開発したと発表した。新素材は、金属コアのガラスフィラメントをベースにした薄い層状の素材で、航空機の部品に使用される可能性がある。この種類のステルス素材としては初めてのことだという。 レーダー吸収材の製造工程では、複数のガラス繊維の層が相互に接続されてお…
11月8日から13日、中国広東省珠海市にて中国最大の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)」が開催された。今年のショーでは、無人機に対抗するレーザー兵器が注目を集めたという。注目を集めた兵器は「UAVキラー」と呼ばれ、高度1キロ以下、時速200キロ前後、レーダー断面積1平方メートル以下の低空・低速・小型(LSS)目標に効果的な攻撃を行うことができる。 このレーザー兵器は車両型で、レーザー防衛兵器シス…
中国の研究チームは、水中を移動して浮上し、そのまま飛行ができる2機のトランスメディアビークル(潜水UAV)のテストに成功した。 ハルビン工業大学の「We Chat」アカウントは、「ロングボウ1」と「ロングボウ2」と名付けられた2機の潜水UAVが水中から出現し、飛行に移る映像を公開した。 この潜水可能なUAVは、ハルビン工業大学の水中ロボット国家実験室が開発した。ロングボウ1は固定翼構造で、ロングボウ2は折りた…
BAEシステムズ社は、ファーンボロー国際航空ショーにて、アイルランドに拠点を置くバーチャルリアリティ(VR)シミュレーション企業のVRAI社と提携し、軍事訓練用のVR技術を開発することを発表した。 両社のコラボレーションにより、訓練を行う兵士が新しい知識を習得し、複雑な戦略を低コストで効率よく学ぶことができる合成環境構築の促進が期待できる。また、この技術により、陸、空、海、サイバー部隊が、単一の仮想世界で一…
5月11日、オーストラリア陸軍の兵士がキャンベラのマジュラ訓練場にて、脳波でロボット犬を指揮するデモンストレーションを行った。 デモに参加したダミアン・ロビンソン軍曹は、シドニー工科大学(UTS)が開発した商業用の複合現実デバイス「HoloLens」(ホロレンズ)とグラフェン・バイオセンサーから構成されるコンソールを使用し、視覚的な集中力を生かしてゴーストロボティックス社の4脚ロボットに複数の場所に行くよう命令…
米国政府は、進化する脅威を抑止するため、超音速兵器の開発、取得、テストを強化している。また、4月5日、米国、英国、オーストラリアは、3ヵ国による安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の一環として、極超音速兵器の開発などで協力すると発表している。中国も米空母と少なくとも2隻のアーレイ・バーク級駆逐艦の形をした標的を用い、極超音速対艦弾道ミサイル(ASBM)の実験を行っていた。本記事では、超音速兵器の開発に係…
レイセオン・テクノロジーズのべンチャーキャピタル部門であるRTXベンチャーズは、5月12日、商業及び防衛用途の遠隔操縦による極超音速旅客機の製造に取り組む米ジョージア州のスタートアップ企業、Hermeus社への戦略的投資を発表した。 レイセオンのRTXベンチャーズによる資金提供により、Hermeus社は、「クォーターホース」と呼ばれる、音速の5倍の速度で飛行ができる初の極超音速航空機の製造事業を強化することが可能となる。…
米陸軍はイスラエルのラファエル社が開発した戦術用ミニドローン「スパイクファイアフライ」(Spike Firefly)の導入を検討している。 小型電動式の「徘徊型兵器(光学センサー式)」と呼ばれるこの新型ドローンは、今年4月テキサス州オースティンで開催された、Army Expeditionary Warrior Experiment で実演された軍事先端技術の1つである。 実験演習に参加したオペレーターは、2日間の評価期間中に「模擬演習において敵のスナ…