安全保障環境が厳しさを増すなか、わが国の防衛産業は今どのような状況にあり、いかなる方向に向かう必要があるのか。そのために、何に取り組むべきなのか――。
危機的状況だった防衛産業を「成長産業」へと導いた、元防衛装備庁長官で一般社団法人安全保障ビジネスイノベーション協会(SBIJ)特別顧問の土本英樹氏が、在任中に手掛けた基盤強化策と残された課題を解説する。
【本書「はじめに」より】
筆者が防衛装備庁長官の職にあった約1年間を振り返ると、前半の半年は岸田文雄政権で初めて策定した戦略三文書策定に関する与党、関係省庁との調整などに、後半の半年は防衛省として1954年の設立以降初めてとなる防衛産業を対象とした法律「防衛生産基盤強化法」の策定、提出、国会審議に費やされた。本書は、この時の経験を基に、防衛産業の強化策について解説と私見をまとめたものである。
現在防衛産業に従事している方々、防衛産業を研究テーマとしている研究者の方々に加え、これから防衛産業に参入しようとされているスタートアップ企業や他産業の皆様にも、是非ご一読いただき、現在の防衛産業がいかなる現状にあるか、今後いかなる方向に向かっていくべきか、そのための施策として何に取り組む必要があるのかなどについて、ご理解いただきたいと願っている。
元防衛装備庁長官でSBIJ特別顧問の筆者が、長官在任中に手掛けた基盤強化策と残された課題を解説する一冊。(時事通信社、6月30日発売、3080円)