中国は月面探査ミッションにおいて、月軌道上からレーザーを用いて電力を供給することを検討している。この技術が実用化すれば、太陽光が当たらない時間帯、あるいは常に影になる場所での活動が可能となる。 月面で電力を確保する上でまず考えられる方法は太陽光発電であるが、夜間やクレーター内部などの日光のまったく当たらない「永久影」のエリアでは、太陽光発電を行うことができない。月面は夜間(太陽光の当たらない時間)が14日間あり、その間は気温がマイナス200度まで低下する。このような環境下で宇宙船が長期間滞在するためには、極低温から機器を保護し、活動を継続するために欠かせない熱源の供給が必要となる。 また、月の南極…
月面での「レーザー送電」を目指す中国
月の裏側に到達した中国の無人月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」
【出典】中国国家航天局:
https://www.cnsa.gov.cn/english/n6465652/n6465653/c10541840/content.html
2025/05/29 NSBT Japan 編集部
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