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宇宙安全保障

米国ゴールデンドームコミュニティー

NSBT アナリスト小泉 吉功 アラバマ州ハンツビル(ロケットシティー)筆者は、米国アラバマ州ハンツビル市に「米国ゴールデンドームコミュニティー」が形成されるのではないかとみている。ハンツビル市は人口25万人規模の都市だが、アラバマ州最大の都市でロケットシティーとも呼ばれている[1]。市の象徴は、米国ロケット開発の父と言われるベルナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)にちなんで名づけられた施設、フォン…

2026/04/16 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

地球低軌道の混雑増大と宇宙交通管理の逼迫

NSBT アナリスト小泉 吉功 わが国でも宇宙領域把握(SDA)という言葉が良く使われるようになったと感じている。それでは、読者の皆さんは、宇宙領域把握の監視対象として、何を思い浮かべるであろうか。中国やロシアの偵察衛星と答える人もいるかもしれない。軍事としての脅威対象に絞ったら、それは正しい回答であろう。しかし、軍事衛星の運用者にとっても、非軍事衛星の運用者にとっても共通する最も身近な脅威は、増大する低…

2026/03/26 NSBT Japan 編集部
宇宙

米国宇宙軍の特殊な部隊編成

NSBT アナリスト小泉 吉功 今回は、米国宇宙軍の特殊な部隊編成、というよりも部隊の特殊性について触れたい。その理由は、それが宇宙を領域とする軍種、あるいは軍支部のサービスが、どんな兵力や資質を備えていなければならないかについて重要な洞察を提供するためだ。これは、宇宙作戦集団などの設置が検討されているわが国も理解する必要があり、かつ困難な課題でもあるだろう。何しろ、米国以外には、宇宙軍というサービス…

2026/02/27 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

大統領令「米国の宇宙優勢確保」と国家安全保障戦略

NSBT アナリスト 小泉 吉功 米国のトランプ大統領は2025年12月18日、大統領令「米国の宇宙優勢確保」を発令した[1]。そして、 図-1に示したのは、大統領令の署名式を終えた直後の写真である。トランプ大統領を中心に、左側にクラツィオス大統領補佐官(科学技術担当)が立ち、右側には、米国航空宇宙局(NASA)のアイザックマン新長官が立っている。ちなみに、大統領令の実行に関わる全体の調整役はクラツィオス大統領補佐官が…

2026/02/19 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

欧州非軍事機関の宇宙防衛志向が顕著に

NSBT アナリスト小泉 吉功 欧州宇宙機関(ESA)は、11月26日と27日にドイツのブレーメン市で閣僚級会合を開催し、次のように表明した。「欧州宇宙機関史上最大の拠出金となる221億ユーロ(約4兆円)が、ドイツのブレーメンで開催された閣僚級理事会で承認された。23の加盟国、準加盟国、協力国の閣僚と高官は、主要な科学、探査、技術プログラムへの支援に加え、地球観測、航行、通信といった宇宙応用分野への予算の大幅増額を確…

2026/02/10 NSBT Japan 編集部
宇宙 欧州

中国の宇宙活動に対する欧米とわが国の報道の差異

NSBT アナリスト 小泉 吉功 情報公開量に大差、日本では安全保障の視点なし前回は、「中国の宇宙活動の捉え方」と題して、中国の非軍事(公共目的、科学的探査や技術開発)と商業的な宇宙活動に関して、国家安全保障の視点で見る必要性について、学術界を含む宇宙の専門家の視点が必要なことを書いた。しかし、欧米、とりわけ、米国と比較すると、公開情報の量に大きな差がある。さらに、わが国では国家安全保障の視点が共有さ…

2026/01/19 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米 東アジア 中国 欧州

中国の宇宙活動の捉え方

NSBT Japanアナリスト 小泉 吉功 はじめに米国においては、多くの国家安全保障分野の宇宙関係者が、中国の非軍事(公共目的、科学的探査や技術開発)および商業的な宇宙活動に関しても強い関心を寄せており、関連する出版物や論説等を目にすることも多い。しかし、こうした宇宙活動を的確に理解して、その背後に潜む国家安全保障上のリスクを洞察するためには、その道の専門的な知識と経験が必要なことは言うまでもない。 ここ…

2025/11/10 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米 中国

米国ゴールデンドームを巡る議論

NSBT Japanアナリスト 小泉 吉功 ベールに包まれたゴールデンドーム構想と産業界の動向米国の新たなミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」に関しては、米国政府がなかなか具体的な概念を発表しなかったため、これまで産業界や非政府団体から様々な構想が提案されてきた。例えば、米ランド研究所は、「ゴールデンドームは、戦略防衛構想から学ぶべき」との論説[1]を発表した。産業界ではノースロップ・グラマン社が「ミリ秒の時…

2025/09/29 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

プラネタリーディフェンスは誰の責任か

NSBT Japanアナリスト 小泉 吉功 「プラネタリーディフェンス」とは何か「プラネタリーディフェンス」は誰の責任かと問われたら、読者の皆さんはどう答えるであろうか。 現在の米国政府における責任分担では、米航空宇宙局、すなわちNASAがその任を負うとされている。この疑問を持ったのは、最近、『NASAか米国宇宙コマンドか:危険な小惑星から地球を守るのは誰なのか?[1]』(レオナード・デビッド・著、スペース・インサイ…

2025/09/01 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

米国国立科学財団の国家安全保障への貢献

NSBT Japanアナリスト 小泉 吉功 米国国立科学財団(NSF)の予算・人員削減 このところ、米国国立科学財団(NSF)を始めとして、多くの研究機関の予算や職員が削減されている。これによって懸念されるのが、米国の国家安全保障能力に大きな負のインパクトがあるのではないかということである。では、我が国の安全保障コミュニティの方々がこの負のインパクトを深刻に受け止めているかというと、この視点での報道は見られないよ…

2025/06/24 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

米宇宙軍が備える「宇宙戦闘」の未来

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 米宇宙軍の独自性と役割米宇宙軍は、米国軍の中でも最小規模の軍種でありながら、宇宙空間における戦闘および宇宙から地上戦闘を支援する能力を提供する軍種として、非常に独特かつ高度な役割を担っている。このような大きな期待にもかかわらず、組織の拡大が難しいとされているが、その原因は、予算の割り当てが少ないという制約のみならず、宇宙の知識およびスキルを有する高度な人材を確保…

2025/06/13 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

宇宙スタートアップへの民間投資とその実態

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 研究開発費削減の余波米国では、国立科学財団(NSF)や国立衛生研究所(NIH)が、新政権の予算や人員削減の標的となり、研究者たちが厳しい状況に追い込まれている。研究者たちは、民間投資会社に頼ろうとしたが、多くの資金が予約済みとなっているようである[1]。国防総省においてもヘグセス長官が8%の歳出カットを指示しており、アメリカンエンタープライズ研究所が実施した歳出カットのシミ…

2025/05/30 NSBT Japan 編集部
宇宙 北米

国家安全保障における「商業活用」の重要性

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 <「脆弱性」という穴>現実を正視するということは大変に重要な行為である。国家安全保障という概念は、この数年で大きく変化してきている。極言すれば、単なる軍事的な意味合いではなく、非常に身近な問題になってきている。 最近は、新聞等でも報道されているとおり、重要な通信網である海底ケーブルを断線する行為があったが、この行為が意図的か否かの証拠を得ることは難しい。とりわけ…

2025/03/27 NSBT Japan 編集部

国家安全保障における「非軍事要素」の拡大

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功<「非軍事要素」の拡大の背景>「国家安全保障」というと軍事を思い浮かべる人が多いと思う。抑止力という観点から考えれば、必要な軍事力を国家は保有しなければならないという説明はある意味では分かり易い論理であろう。しかし、近年は米国においても、国家安全保障におけるデュアルユースや非軍事要素の割合が増加している。また、軍事要素そのものに関しても、非軍事機関が関与する場合が…

2025/03/05 NSBT Japan 編集部
北米

安全保障分野における宇宙教育の必要性

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功皆さんは、「宇宙教育」の重要性をどう考えているだろうか。学際的な意味合いで言及しているのではない。宇宙探査の分野では宇宙教育が必須であるのは当然のこととしてお分かりいただけると思う。しかし、安全保障分野においては、それがどこまで必要なのかと疑問を抱く人(もしそのような人々が多いとすれば)は今一度よく考えて欲しいのである。 国家安全保障宇宙とは、宇宙を装備化するとい…

2025/01/15 NSBT Japan 編集部
北米

米国における宇宙規制の現状と課題

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 読者の皆さんは、米国における宇宙規制の現状と課題について、深く考えてみたことがあるだろうか。我が国への影響という受け身的な観点ではなく、米国人の立場から、何を課題として、どのように取り組んでいるかを知ることは、非常に重要な努力であると思っている。米国が常に技術的に先行していた時代は、米国の後追いをすれば良いという雰囲気があった。時代は大きく変わったのであるが、我…

2024/11/28 NSBT Japan 編集部
北米

米国における未成熟なイノベーション企業の発掘と機会提供

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 <容易ならざるイノベーション>このところの米国の能力開発を見ていると、イノベーション、イノベーション、イノベーションの連呼である。軍事機関であれ、非軍事機関であれ、商用企業であれ、全てにおいてイノベーティブであれ、と鼓舞している。それでは鼓舞すればイノベーションが出てくるかというと、そう容易ではないが、立ち止まる訳にはいかないのである。 背景には中国との競争があ…

2024/10/11 NSBT Japan 編集部
北米

2024年「宇宙ミサイル防衛(SMD)シンポジウム」の最新状況: 「…

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 本年3月のコラムで「『宇宙ミサイル防衛(SMD)シンポジウム』への無関心という危機」という題目で米陸軍の宇宙ミサイル防衛(SMD:Space and Missile Defense)シンポジウムについて紹介した。宇宙とミサイル防衛は相互に関連する重要なテーマであり、とくに陸軍は国防総省の軍種の中で「最大の宇宙ユーザー」となっており、国家安全保障を宇宙利用の側面から洞察する上で非常に良い機会だか…

2024/09/18 NSBT Japan 編集部
北米

米国防総省大学付属研究センター(UARC)という制度

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功  米国の宇宙部門には、「シビル」、「国家安全保障」、「商用」という三つの実施部門があることは、読者の皆さんはご承知のことと思う。ここでシビルとは非軍事関係の政府機関を指すが、日本ではあまり使われていない用語である。適切な訳語が無いようなので、英語のシビルをそのまま使用する。 「学術」という部門も宇宙を扱っており、それぞれに相互関係がある。学術部門には大学があり、…

2024/07/17 NSBT Japan 編集部

月面活動に関する日米の視点の違い

NSBT Japan アナリスト 小泉 吉功 米国主導の「アルテミス計画」の中で、早ければ2028年に日本人の宇宙飛行士が月面に着陸することが、本年4月の日米首脳会談で合意されたため、日本人が米国人以外で初めて、月面に降り立つ可能性が高まってきたと期待されている。子供達への教育において、日本人宇宙飛行士の月面着陸は、宇宙や科学への関心喚起に大変効果的との期待を良く聞く次第である。 日米首脳会談のようす【画像出典】…

2024/06/07 NSBT Japan 編集部

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