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NSBT Japan Network for Security and Technology 日本安全保障ビジネス&テクノロジーズ
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  1. ポーランドは欧州で軍事大国として台頭している

     ポーランドはロシアによるウクライナ侵略を受け、防衛力の大幅な増強を行っている。ポーランドの軍事的台頭によって欧州におけるポーランドの安全保障上の重要性は今後増大していくと考えられるが、同国が欧州における影響力を高めることについては懸念も存在する。  ポーランドは2022年2月から開始されたロシアによ…
  2. 英国軍監部、「未来の兵士近代化プログラム」では戦闘能力が不十分と発言 

    2021年11月、英国防省は、2030年までに完全に近代化された戦闘部門を創設することを目指す「未来の兵士近代化プログラム」(Future Soldier Program)を発表した。同プログラムは、2030年までに完全に近代化された戦闘部門を創設し、英国陸軍の20年間で最も根本的な変化を達成することを目指しており、チャレンジャー3主…
  3. 2023年、ロシア軍は大幅な増強を予定

    2023年1月17日、露国防省は、2023年から2026年にかけて軍に「大きな変化」をもたらすと発表した。特に、海軍、航空宇宙、戦略ミサイル部隊の戦闘能力を強化するという。 同月初め、プーチン大統領はショイグ国防相に対し、軍に納入された武器や装備の詳細、国防省の業務強化に関する提案、軍部隊への装備供給方法に関する…
  4. ゼレンスキー大統領はどのような警護態勢で渡米したのか

    ウクライナの最高指揮官であるヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が飛行機に乗って大西洋を自由に飛び回ることは、現在の状況では不可能と言っても過言ではない。今回のゼレンスキー氏の訪米(2022年12月21日)は、そのような状況下で極めて秘密裏に計画された、一種の軍事作戦であった。  ゼレンスキー氏の行動は、…
  5. ウクライナ軍はシースパローミサイルをBUK対空システム(ロシア)への統合化に成功

    2023年1月6日、米国はウクライナに30億7,500万ドル(約4,000億円)の追加支援を行うと発表した。追加支援には、初めての供与となるシースパロー対空ミサイル(RIM-7)が含まれている。 米国をはじめ世界標準(世界19ヵ国装備)となっているRIM-7は、ソ連時代の旧型装備であるBuk防空ミサイルシステム(9K37)の性能を飛躍…
  6. ロシア軍のスマホ使用(TikTok)によりウクライナ軍は壊滅的な損害を与えている

    戦闘が長期化する中でウクライナ軍は、ロシア軍の中枢(指揮統制センター)機能を正確に狙い破壊している。そして、ウクライナ軍の精密攻撃には、ロシア軍兵士によるスマートフォン(携帯電話)の使用が深く関係している。 2022年2月、侵攻当初キーウ近郊に展開したロシア軍の中には、通話や動画をSNS(Tik Tok)に投稿し…
  7. ウクライナ侵略の影響を受けロシアの軍用機輸出は急降下

     ディフェンスニュース紙によると、ウクライナ侵略前、ロシアは、次世代戦闘機Su-57とその派生型であるSu-75を複数国に売り込む計画を立てていたが、この計画は現在、頓挫している。  同紙によると、ウクライナ侵略とそれに伴う(ロシアへの)制裁により、ロシアの航空宇宙産業は壊滅的な影響を受けているという。制裁…
  8. ロシアと中国が日本付近で大規模な軍事演習

    2022年11月30日、中国のH-6K及びロシアのTu-95という両国の爆撃機(それぞれ2機)が、日本海から東シナ海、更には太平洋にかけて長距離にわたる共同飛行を実施し、その後、互いの領土に着陸した。ロシアの声明によると、航空目標に対するミサイルや大砲の共同発射、海上目標に対する大砲発射、武器の実用的な使用による対…
  9. ウクライナ防空の現状と今後の方策

    航空戦力は、現代戦で最も重要な要素の一つである。航空戦の時代となった第2次世界大戦以降、戦闘機や爆撃機が戦争で重要な役割を担ってきた。しかし、現在のウクライナ侵攻では航空戦力は戦闘の中核となっていない。世界でも有数の航空戦力を持ちながら、ロシア軍はウクライナで航空戦力を有効に活用できていない。一方、…
  10. ウクライナ軍は偽の防空システム(フェイクシステム)により空襲を抑制

    米国は、ウクライナ軍にロシア軍の戦闘機パイロットを混乱させるための偽レーダー(リスクエミッター)を装備させることで、ウクライナ軍の防空能力低下(対空ミサイル不足)を補完している可能性がある。 2月にロシア軍による武力侵攻が始まってから10カ月以上が経過した。ロシア航空部隊(ロシア航空宇宙軍、VKS)は、…
  11. 韓国、K2戦車とK-9榴弾砲をポーランドに初出荷

    12月7日、韓国製の戦車(K2)と自走榴弾砲(K9)の初回納入がポーランドに届けられた。ポーランドの隣国ウクライナで激しい戦闘が続く中、納期はわずか数カ月である。 ポーランドのドゥダ大統領とブワシュチャク国防大臣は韓国から戦車と自走榴弾砲の初回納入分を受領した。ドゥダ大統領は、隣国の侵略に対処するため急遽…
  12. ウクライナ戦争におけるサイバーが果たす役割:米国防省高官、再検討の必要性を警鐘

    11月16日、米国防省のミーケ・エオヤン次官補(サイバー政策担当)は、ニューヨークで開催されたアスペン・サイバーサミットにて、「ロシアがウクライナに侵攻した際、コンピュータ・ネットワークを破壊することができなかった。そのため、代わりに同国のインフラを物理的に攻撃せざるを得なかった可能性が高く、軍事行動…
  13. 中国依存の弾薬(材料)により低下するドイツ(EU)の防衛力

     ドイツの弾薬メーカーは最近、中国からの綿花リンター(砲弾の推進薬に不可欠な材料)の注文待ち期間が最大9カ月(通常3カ月)になったことについて警告を発している。  この発表は、ミュンヘン近郊で開催された防衛シンポジウムで、ドイツの防衛企業が行ったものである。ドイツ政府は11月28日に弾薬メーカーと調整会…
  14. 高まる兵器需要に欧州の防衛産業は如何に対応すべきか

    欧州において兵器需要が高まる一方で、欧州の防衛産業は各国から求められている供給水準を満たすことができていない。欧州各国の防衛予算は、2014年のロシアによるクリミア半島の併合から徐々に増加し、ウクライナ侵略が開始されてからは劇的に増加している。ロシアの脅威の高まりを受けて各国の防衛予算は増額している。…
  15. 現代戦(ウクライナ)において塹壕が機能する理由

    数ヶ月に及ぶ戦闘で、ウクライナのバフムトの町は地獄のような様相を呈している。 この画像(2022年11月)は、引き裂かれた大地、廃墟と化した木々、泥の塹壕の中で水溜りに立つ兵士たちの黙示録的な風景を映し出している。 この光景は、第1次世界大戦中の最悪の塹壕戦と比較されている。バフムトは、9月にウクライナ軍…
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