-
「宇宙ミサイル防衛(SMD)シンポジウム」への無関心という危機
今月は、宇宙ミサイル防衛(SMD)シンポジウムについて紹介してみたい。極超音速ミサイルの脅威への対策が議論される中、宇宙及びミサイル防衛に関する貴重な公開機会であるにも係わらず、我が国においては当該シンポジウムに関する関心が高く無いためである。 -
宇宙の保全区分に関する問題(1月)
米国防総省が宇宙に関する秘密区分指定を変更するとの報道が本年1月18日に入ってきた。米ブレーキングディフェンスが17日 に、米ディフェンス紙が18日 に報道している。変更する理由は、宇宙特有の過剰秘匿問題を是正するためである。これらの報道はキャスリーン・ヒックス国防副長官が昨年12月末に、当該趣旨の政策文書に… -
宇宙資産の取得に関する問題(12月)
まず、最初に、今回宇宙資産の取得に関する問題を取り上げた理由を示しておきたい。宇宙技術は、とりわけ商用分野において急速に発展している。一方、宇宙領域においては、中国やロシアによる衛星攻撃兵器(ASAT)の脅威増大や宇宙デブリの増加により、商用を含む小型衛星を連携させ、一体的に運用する仕組みであるコンス… -
米国の「国家安全保障宇宙戦略」とその動向(11月) ~連邦議会と軍の間に生じている不協和音とは~
これから毎月、アメリカ合衆国(以下米国)の「国家安全保障宇宙戦略(National Security Space Strategy: NSSS)」の動向について語っていく。宇宙は、米国の全省庁対応事項であり、様々な相関関係や相互関係が存在する。それらは政策によりコントロールされているが、技術の発展や宇宙能力の拡散、そして西側諸国に対す…