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ベルギー軍、ドローン対策用散弾銃導入

 ベルギー空軍は対ドローン対策用散弾銃として「ベネリM4」を選択した。
【画像出典】X:https://twitter.com/savunmaisleri/status/1729569782662324600/photo/1

2023/12/18 NSBT Japan 編集部
照準器 西ヨーロッパ
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ベルギー空軍は、新たな対ドローン装備として最大積載量9kg以下(カテゴリーⅠ)の小型ドローン用に、ベネリM4散弾銃(以下、ベネリM4)の導入を決定した。この装備は様々な軍や法執行機関等で広く運用され、その性能が非常に高く評価されている。
 
ベネリM4は対ドローン用としても、速射性や信頼性など、他の散弾銃に比べ性能が際立っている。低照度下で高い視認性を確保できるゴーストリングサイトやレーザー装置、光学機器を装着できるピカティニーレールを備え、使用者のニーズに合わせたカスタマイズが可能だ。
 
ベルギー空軍は徹底的な評価試験の結果、ベネリM4の導入が他の対策よりも有効性が高いと評価し、既に戦力化のための訓練を始めている。この訓練には散弾銃の操作や射撃方法だけでなく、対ドローン用の戦術なども含まれる。ベルギー空軍は「実戦的な訓練を通じ、基地や重要施設の上空をドローンから防護できると確信している」と述べている。
 

 <ベネリM4> 
ベネリM4は、1998年にイタリアのベネリ社が開発した軍用散弾銃である。自動式散弾銃の欠点である装填の不良を解消するためにガス圧を調節し、確実に次弾を装填するガス圧自動調節機能(Auto Regulating Gas Operated-System:A.R.G.O)を採り入れている。主要部品の交換無しで 25,000 発を発射しても確実に作動するという。この銃は米国、英国、イタリアを含む18カ国以上で採用されており、イラク戦争、アフガニスタン戦争、シリア内戦など数々の実戦でその信頼性が実証されている。
 
軍用散弾銃「ベネリM4(イタリア)」
重量 3.82kg
全長 1,010mm
口径 12番ゲージ
銃身長 470mm
装弾数 7+1発
動作方式 ガス圧式半自動(A.R.G.O.)
有効射程 散弾:50m     スラッグ弾(1発弾):140m
 
 


 

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