-
シリーズ 新領域と技術 (3)将来の戦闘様相に影響を及ぼす技術と日本の防衛装備品の方向性 その2
3 20年後に向け日本が目指すべき防衛力の方向性 現在の技術及び軍事の潮流、またグローバル・フューチャー・レポートで注目すべき技術を考慮しつつ、今後20年後に向けて日本が整備すべき防衛力は表2のとおりである。 -
シリーズ 新領域と技術 (3)将来の戦闘様相に影響を及ぼす技術と日本の防衛装備品の方向性 その1
1 はじめに 武力を伴う紛争(戦争を含む)は、技術の進展とともにその様相を変えてきた。特に第1次世界大戦では、航空機及び潜水艦の出現によりこれまで人類が経験したことのなかった新領域(空中、水中)での戦闘が始まった。また、戦車や毒ガス、機関銃、長距離砲等、これまでの戦闘様相を一変させる兵器が出現した。… -
シリーズ 新領域と技術 (2)20世紀後半から現在までの戦闘様相の変化
1 はじめに ウクライナ侵略が勃発してから早2年が過ぎた。当初はロシア軍の圧倒的な戦力を理由に早々に終了すると思われた戦闘であったが、西側諸国からのウクライナへの軍事的支援により、2年経った今も戦闘が続いている。西側諸国からは開戦当初から最新の様々な装備品が供与されている。それらが劇的な戦果を上げ… -
シリーズ 新領域と技術 (1)技術の発展と領域の拡大
1 はじめに 防衛省が「多次元統合防衛力」を構築するという方針を2018年の防衛大綱で打出してから6年が経過した。これを受けた中期防衛力整備計画では、大きな特徴として、「領域」という概念を打出し、宇宙・サイバー・電磁波領域を「新領域」としている。そして、この「新領域」を中心に重点整備する方向性が打出され…