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ウクライナが勝利する望みは消えつつある
ロシアが本格的な侵略を開始してから丸2年が経ったが、ウクライナは西側諸国のパートナーに対し、より多くの武器や援助を求めると同時に、政治的約束(NATO加盟)を懇願し続けている。 ウクライナへの軍事支援に関しては、国際的な厭戦気分の高まりもあり、各国が慎重な姿勢である。ゼレンスキー大統領は昨年末、西側の… -
米陸軍、巡航ミサイルに対抗する新型迎撃ミサイルを模索
米陸軍は巡航ミサイルを破壊する「Indirect Fire Protection Capability: IFPC(間接的火力防御能力)」がある迎撃ミサイルの新規提案を産業界に求めている。 「IFPC Increment 2」システムは、ロケット、大砲、迫撃砲だけでなく、巡航ミサイルやドローンの攻撃を防御するように設計されている。IFPCシステムで使用され… -
米国、指向性エネルギー兵器を重要視
指向性エネルギー兵器(DEW)の業界擁護派は、米国防総省がDEWの大量配備を希望するのであれば、その製造に必要な材料の国内供給源を強化する必要があると述べている。 米新興技術研究所と米国防産業協会は、「過去に国防総省が高エネルギーレーザーと高出力マイクロ波システムを大規模に配備すると約束したものの煮え… -
米国防総省、進化する衛星通信
宇宙空間における通信ネットワーク競争は激化しており、民間企業は世界的インターネットアクセスの提供のために数千機もの衛星を打ち上げている。米軍はこれらの新しいネットワークを利用して、地上の軍隊、海上の船舶、遠く離れた地域をパトロールするドローン航空機などの通信の強化を目指している。 その強化策のひ… -
米海兵隊、防空システムの装備化を加速
米海兵隊は、ロシアとウクライナの戦闘で浮き彫りになった防空の脆弱性に対応するため、急ピッチで2つの防空システムの実戦配備を進めている。 2つの防空システムとは、イスラエルのアイアンドーム・システムと海兵隊防空統合システム(Marine Air Defense Integrated System:MADIS)である。両者を組み合わせて、巡航… -
ロッキード社、改良型F-35の納入を延期か
ロッキード・マーティン社(以下、ロッキード社)の改良型F-35統合打撃戦闘機の生産は予定よりさらに遅れており、「米国防総省向けの納入は2024年第3四半期まで再開されない可能性が高い」と同社は発表した。ロッキード社のジム・タイクレット最高経営責任者(CEO)は決算会見において、今年のF-35の納入が75機から110機に… -
【企業情報(開発)】米Battle Steel社が画期的なバリスティック・シールドを発表
個人用および戦術用防衛装備の分野で有名な米Battle Steel社がバリスティック・シールド「TACLite」シリーズの最新製品を発売すると発表した。同製品は安全技術で大幅な改良がなされており、保護機能を損なうことなくシールドの重量を大幅に軽減する革新的な軽量ポリエチレン素材が使用されているとのこと。 -
米空軍、低コスト巡航ミサイル計画を開始
米空軍技術革新部門(以下、AFWERX)は2024年1月5日、低コストの「巡航ミサイル」開発のための公募を開始した。 「デザイン・スプリント・アンド・チャレンジ・プログラム」と呼ばれるこの公募では、15万ドル(約2,200万円)で製造可能な、射程が575マイル(約926km)の巡航ミサイルを開発できるチームを選定する。エン… -
NASA、超音速機「X-59」発表
NASAは、カリフォルニア州パームデールにあるロッキード・マーティン社(以下、ロッキード社)の施設で、超音速でも静音な試験機「X-59」を発表した。 X-59は通常の超音速飛行で発生する、轟音となる衝撃波(ソニックブーム)を大幅に低減しながら、超音速での飛行ができるように設計されている。この超音速機は今後… -
【企業情報(契約)】BAEシステムズが米空軍に電子戦ミッションシステムを提供
英BAEシステムズは、米空軍の電子戦機「EA-37B Compass Call」の7-10号機に対して先進的な電子戦(EW)ミッションシステムを提供するとのこと。「Baseline 4」とされる次世代のこのミッションシステムは、敵の通信、航行、防空に対する電磁スペクトルの利用を妨害し、抑制するための強力で長距離の電磁攻撃能力を提供する。 -
海軍、無人船の「戦術的」運用試験を長期間実施
米海軍は、4隻の無人水上ビークルを使った数カ月に及ぶ演習を終了した。今回の演習はUSV(無人水上艦)の戦術レベルでの運用試験で、「Integrated Battle Problem(IBP)23.2」と呼ばれている。 IBP23.2はUSVを米海軍の艦隊運用に統合することが目的であり、さらに多数の空中ドローンを導入して、中国の脅威に対抗しよう… -
米国、国防総省のイノベーションへの期待と批判
米国の防衛専門家たちは、国防総省の兵器購入プロセスは時代遅れとの考えを示し、この最悪の状況からの脱出に頭を悩ませている。 アトランティック・カウンシルが2022年に設立した国防イノベーション導入委員会は2024年1月16日、国防総省がイノベーションの惰性を克服するための10の提案を含む報告書を発表した。 マ… -
米国が苦悩する台湾とウクライナへの武器支援
ウクライナ、台湾、イスラエルへの新たな軍事援助の承認に、米国の議員たちが前向きに取り組んでいると世間一般では思われている。一方、米国の産業基盤には兵器の需要を満たす能力が不足しているという声も少なくない。 ガザ戦争前から米国は、ウクライナ向けのプラットフォームと台湾向けのプラットフォームの間で兵… -
SR-72はSR-71(ブラックバード)の後継機になれるか?
ロッキード・マーティン社は極超音速の無人航空機(UAV) であるSR-72(通称:ブラックバードの息子)を2025年に初飛行させる予定である。SR-72は1966年に米空軍で運用を開始し、1998年に退役した超音速・高高度戦略偵察機SR-71ブラックバードの後継機となる見込みだ。 SR-71はU-2偵察機の後継として、冷戦期においてソ… -
米宇宙軍、衛星通信を近代化
米軍の宇宙迅速能力開発室(Space Rapid Capabilities Office, Space RCO)は、衛星に関するシステムの近代化を進めている。特に重要なのは、衛星と地上との通信能力の拡充である。 このプログラムはSatellite Communications Augmentation Resource(SCAR)とよばれ、衛星管制ネットワーク(Satellite Control Network…