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ウクライナが採用した最新の地雷探知技術
最近あるSNSで、ウクライナ国内に敷設されたロシア軍の地雷を発見する画期的な方法が紹介された。ドローンに搭載された赤外線カメラで、日中に蓄熱され高温になった地雷を外気温が低下する夕方に撮影し、放熱している地雷を探知する方法である。この方法はこれまでも提案されていたが、実際にウクライナ国内で実施され、… -
米・英・豪、早期警戒機共有化の狙い
Air & Space Forces誌によると、米・英・豪の空軍参謀長は、相互運用可能な早期警戒機(E-7ウェッジテール)の飛行隊を新編し、共同で維持、運営することに合意した。 3か国の空軍は、重複する調達要求やそれに起因する設計の差異を最小限に抑え、装備化を加速させる予定である。3か国共に現用の早期警戒機の退役が迫… -
インドのエンジン開発、パートナーにフランス企業
インドのナレンドラ・モディ首相は、2023年7月14日のフランス革命記念日祝賀会に主賓としてエマニュエル・マクロン大統領に招待された。これに先立ち、フランス海軍のラファール戦闘機26機とスコルペヌ級潜水艦3隻の購入に合意。またマクロン大統領はフランスの防衛大手企業であるサフラン社に対し、インドの双発先進多用… -
ウクライナ軍、ドローン運用能力を強化
ウクライナ政府は今年に入ってからドローンの積極的活用に一層力を入れている。2023年1月にはドローン部隊を創設、3月にはドローンの輸入に関する規制を緩和し、調達数の増加を図っているのだ。 2023年3月の規制緩和前は、例えばGPSやサーマルカメラの輸入には最大15日程度かかっていたが、規制緩和後はドローンに搭載… -
SAAB社、オランダの潜水艦入札に参加
オランダ海軍は現在、セイウチ級潜水艦(Walrus-class submarines)4隻のアップグレードを検討している。これに名乗りを上げたのが、スウェーデンの航空機・軍需品メーカーであるSAABだ。SAABはオランダ国防省(MoD)への入札提出期限である2023年7月28日に代替案を提出。オファーには最新のイノベーションと技術を備えた4… -
増加するロシアへのドローン攻撃
ロシア当局は2023年8月1日、モスクワの高層ビルが2日間で2回のドローン攻撃を受けたと発表。また同日、ロシア国防省は、黒海のロシア海軍艦船を攻撃しようとした無人攻撃艇3隻を破壊したとも発表した。ウクライナ国防省はロシアへのドローン攻撃に関して何も明言していない。 7月30日、ゼレンスキー大統領はビデオ演… -
デジタル化先駆者の地位揺らぐ米国
米国は長らくデジタル化をリードしてきた。2003年の国連によるデジタル政府ランキングで米国は1位に輝くほか、バラク・オバマ(Barack Obama)政権期においては政府内に国内のデジタル化を推進する最高技術責任者(chief technical officer)のポストを新たに創設するなど、デジタルインフラ整備のフロントランナーと見ら… -
オーストラリア、韓国製歩兵戦闘車を選定
韓国のハンファグループは2023年7月27日、オーストラリア政府とAS-21「レッドバック」歩兵戦闘車(129両)を契約したと発表。契約額は約33億8,000万ドル(約5,470億円)になると見られている。 オーストラリア のパット・コンロイ国防産業相は、「この契約は現在運用しているM113歩兵戦闘車の換装で、オーストラリ… -
ハンガリー、ラインメタル社製ドローン契約へ
2023年7月20日、ハンガリーはドイツのラインメタル社と徘徊型ドローン「Hero-120」の購入契約を締結した。Hero-120徘徊型ドローン40機、弾頭400発、訓練とサポートを含めた契約額は約1億4,000万ユーロ(約215億円)と見られている。 Hero-120は3.5kgの弾頭を搭載し、時速200km、最長1時間飛行可能な電動徘徊型ドロ… -
F-35、需要に追いつかぬ生産
ロシアによるウクライナの軍事侵攻が2022年2月に開始されて以来、F-35の受注が増加している。優れたステルス性、高度なセンサー、兵器システムの強力な組み合わせにより、「第5世代戦闘機」であるF-35は米軍とその同盟諸国から大きな需要がある。その一方、製造元の米防衛大手ロッキード・マーティン社は高まる需要に応え… -
フランス戦車、能力不足と評価
2023年1月、フランスのマクロン大統領はウクライナへ強力な105ミリ砲を装備したAMX-10 RC戦車の供与を約束した。それは現在、反攻作戦で使用されている。しかしウクライナ軍はAMX-10 RCの能力に懐疑的で、前線攻撃には不向きだと考えている。第37海軍歩兵旅団スパルタネッツ少佐は、ドネツクに配備されている同戦車につい… -
ロシア、新型ドローン開発
ロシアによるウクライナ侵略が17カ月目に入っているが、最近ロシア軍は徘徊型ドローンによる攻撃を強化している。ウクライナ軍によると、この徘徊型ドローンは4枚翼2組を持つ灰色の筒で、「ランセット・ドローン」と呼ばれているようだ。親ロシア派のSNSチャンネルでは、このドローンで破壊された貴重な供与兵器レオパルド… -
BAEシステムズ、韓国と機雷処理契約締結
2023年6月12日、英国のBAEシステムズは韓国航空宇宙産業(KAI)と韓国海軍に対し、無人機雷処理システム「アーチャーフィッシュ(Archerfish)」およびエンジニアリングの専門知識とサポートを提供する740万ポンド(13億3,200万円)の契約を締結したと発表。この契約に基づき、BAEシステムズは軽量のランチャーや、航空機… -
ロシア、ドローン生産能力強化へ
ロシアはウクライナ侵略においてドローンの重要性を理解しており、その不足を生産・調達能力の強化によって解消しようとしている。 米国のシンクタンクである海軍分析センター(Center for Naval Analyses)によれば、ロシアはドローンを情報・監視・偵察(ISR)目的に加えて攻撃用途にも用いており、その重要性を認… -
モスクワへのドローン攻撃が多発
2023年7月4日早朝、モスクワ郊外で5機のドローンを撃墜したとロシア当局が発表。モスクワの主要空港の1つである南部のヴンコヴォ空港は、安全対策のため午前5時から午前8時まで運航停止となった。 この攻撃による死傷者や被害はなかったが、少なくとも今年に入って3件目のドローン事件となる。ウクライナ軍の攻撃は徐…