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  1. 懸念すべきロシアの核依存

    プーチンの私兵とも表現されるロシアの民間軍事会社ワグネルが、2023年6月24日に反乱を起こした。ロシア軍によるワグネル解体の動きに抗議するためであると言われている。この反乱で浮き彫りになったのが、プーチン政権の脆弱さだ。ウクライナ国防情報局の報道官であるアンドリュー・ユソフ氏は「ロシア国内の対立はプーチ…
  2. ロシアと戦うために編成されたフィンランド軍

    フィンランドは2023年4月4日、申請から約1年の歳月を経て31番目の加盟国としてNATOへ正式に加盟した。これは、2022年2月に発生したロシア軍によるウクライナ侵攻に触発されたものとされている。フィンランドの加盟により、NATOはロシアの侵略に対する防衛を主要な任務とする軍事力を新たに手にしたことになる。そして今後…
  3. ワグネル、反乱後もアフリカでの活動継続

    ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は2023年6月27日、「エフゲニー・プリゴジン氏が起こした反乱の後も、マリ共和国と中央アフリカ共和国において、民間軍事会社ワグネルによる軍事支援活動を継続する」とロシア国営テレビRTのインタビューで述べた。 プリゴジン氏は同月24日、プーチン政権に対し反乱を起こし、ロシア南部…
  4. ペトリオットを凌駕するロシアの対空システム「S-350 ヴィーチャシ」

    ロシア軍はウクライナ軍との戦いにおいて、対空システム「S-350 ヴィーチャシ」を導入している。ロシアの国内報道によると、実戦において初めてオペレーターの操作無しでウクライナ軍航空機を捜索、追尾、さらには撃墜まで行ったという。この対空システムは戦闘情報と空域情報の取得もシステムが自動的に行うため、兵士の…
  5. フランス海軍、海上でのHELMA-Pレーザーシステム試験に成功

    <HELMA-Pレーザーシステムの実証試験>  フランス海軍は2023年6月12日から14日の3日間にわたって、ホライズン級防空駆逐艦フォルバン(D620)に搭載されたHELMA-Pレーザーシステムの実証試験を実施し、成功したと発表した。この実証試験には、フランス国防調達庁(DGA)、フランス海軍とフランスのレーザー機器メーカー…
  6. 西側諸国による対ロシア経済制裁の影響は限定的か

    西側諸国の対ロシア経済制裁は強化されており、ロシア経済は厳しい状況に置かれつつある。一方、経済制裁の重要資源への措置の不十分さや企業の制裁回避により、ロシア経済に対して当初期待されていたほどの影響は出ていないと見られる。  西側諸国による経済制裁は強化されている。EUは2023年2月24日、3日間の交渉の…
  7. バイラクタルが活躍できない理由

    ロシアによるウクライナ侵略の初期には、トルコの無人攻撃機「バイラクタル(TB2)」はウクライナの救世主であり、現代のハイブリッド戦争において必要不可欠と賞賛されていた。連日にわたり、バイラクタルを使ったロシア軍への装甲車、哨戒艇等への攻撃がSNSで多数発信され、加熱した人気によりバイラクタルソングも登場…
  8. デンマーク、潜水艦の再導入検討

    デンマークは海洋能力を強化し、モスクワのバルト海遠征を抑止するため新型潜水艦の取得をする可能性がある。  デンマーク外交委員会のマイケル・アストラップ・イェンセン氏によると、デンマークは北大西洋条約機構(NATO)の防衛下にあって、自国で潜水艦を有する必要性が低いことから、2004年に潜水艦を売却した。…
  9. ドイツ、イスラエル製防空システムの調達を承認

    ドイツ議会の予算委員会は2023年5月14日、イスラエル製の防空システム「アロー3」の調達開始に向けて、5億6,000万ユーロ(約868億円)の前払い金の支出を承認した。この前払い金は、イスラエルでの製造・生産体制を整えるためのものであるという。 「アロー3」システムは、地球の大気圏上空でミサイルを撃ち落とすよ…
  10. ウクライナ軍、電子妨害で330機のドローンを損失

    電子戦能力はロシア軍の重要な戦力であり、ウクライナ軍が使用しているドローン、特にDJI製民生用ドローンに大きな損害を与えている。ウクライナ軍は、偵察や小型爆弾投下用としてよく使われる商用ドローンから、ロシアの装甲車を破壊できる数百万ドルのバイラクタルTB2まで、大小様々なドローンを使用している。 英国…
  11. 韓国とポーランド、防衛協力と防衛産業協力の拡大で合意

     2023年6月7日、韓国国防省は「韓国とポーランドの国防長官は防衛産業協力の進展に伴い、協力の範囲をさらに強化・拡大することで合意した」と発表。韓国のイ・ジョンソプ国防相とポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク副首相兼国防相は、ソウルから南に約300キロ離れた慶尚南道泗川市の泗川(サチョン)空軍基地で会談…
  12. 何故トルコはスウェーデンのNATO加盟を妨害するのか

    2022年5月、スウェーデンとフィンランドのNATOへの加盟申請について、多くのNATO加盟国は、ロシアのウクライナ侵略に立ち向かう決意を示す「歴史的決定」と称賛した。しかし、加盟国全てが賛同したわけではない。トルコはフィンランドの加盟を承認する一方で、スウェーデンに対してクルド労働者党(PKK:トルコからの独立…
  13. イスラエル「海上版アイアンドーム」を開発

    <イスラエル軍がC-ドームを開発>  イスラエル軍の発表によると、「C-ドーム」と呼ばれる防空システム「アイアンドーム」の海軍バージョンが開発され、将来戦闘も想定に入れた一連のシステム試験を終了した。開発企業であるラファエル社は「海外マーケットも視野に入れ、今後更に高性能化を進める」と発表。  C-ド…
  14. ベラルーシに核兵器は配備されるのか~国連軍縮研究所上席研究員へのインタビュー

    ロシアのプーチン大統領は2023年3月25日、今年の7月1日までにベラルーシ領内に戦術核兵器の保管庫が建設されると発表し、5月25日にはベラルーシのルカシェンコ大統領が、ベラルーシへの核兵器の移送が始まったと発言した。ベラルーシへのロシアの核兵器移送には、西側諸国はもちろん中国も懸念を表明しているが、果たして…
  15. ウクライナ、タウルス巡航ミサイルの供与を要請

    <ウクライナの反撃準備>  ウクライナ政府は、同盟国であるドイツに新たな武器、巡航ミサイル「タウルス」の供与を要請した。ドイツ国防省によるとウクライナ軍は開始が近いと言われる反攻作戦の地上戦力の準備が整い、航空作戦等、様々な作戦についても準備段階に入っているという。ウクライナ軍はタウルスを始め、同…
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