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アフリカで中国の影響力拡大 ロシアの地位低下か
中国はウクライナ侵略を契機として、アフリカへの軍事協力を大幅に強化している。中国の動きはアフリカでの防衛・安全保障分野におけるロシアの地位を脅かしつつある。 ロシアがウクライナ侵略に注力する一方で、中国はアフリカへの兵器輸出を強化している。現在、中国は世界第4位の兵器輸出国である。2017年から20… -
日本の安全保障戦略に対する各国の反応 各国は日本が安全保障政策を大きく転換させたと認識
【防衛三文書について】 2022年12月16日、日本の安全保障政策の基本方針を示す「国家安全保障戦略」、今後10年間の防衛の指針を定める「国家防衛戦略」、装備の調達計画と自衛隊の体制を定めた「防衛力整備計画」からなる、いわゆる「防衛三文書」が改訂された。日本は厳しい安全保障環境を踏まえて防衛力の強化に踏み切… -
UAE、韓国と次期軍用輸送機の共同開発プログラムに関する覚書を締結
尹錫悦(ユン・ソギョル)韓国大統領の湾岸諸国訪問中、アラブ首長国連邦(UAE)と韓国は、2国間の防衛関係を改善するための2つの覚書に調印した。 1つ目の覚書は、両国の防衛産業のための戦略的協力に関するもので、2023年1月15日、韓国の防衛事業庁Eom Dong-hwan長官とタワズン評議会のTareq Al Hosani事務局長が署名… -
中国が米国に対抗して独自に開発中の作戦概念:「マルチドメイン精密戦争(MDPW)」
中国は、サイバーから宇宙領域までをカバーする戦力を補強するために、「マルチドメイン精密戦争(MDPW)」として知られる新しい軍事戦略を追求している。米政府関係者は、C4ISRNET紙に対し、「この取組みは、米国防省が開発している多次元統合ドメイン指揮システム(JADC2)に対抗する必要性が生じたことにより、動きが加… -
中国の科学者が遠隔操作で電力供給が可能なレーザー駆動のドローンを開発
サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、中国北西部の研究者グループが、遠隔操作で電力供給が可能なレーザー駆動のドローンを開発したと報じた。 中国を含む多くの国が、ドローンを攻撃するために強力なレーザーシステムを開発しているが、西北工業大学(NPU)のLi Xuelong教授らは、レーザーをドローンの攻撃目的では… -
米国はPLA海軍の急速拡張(2025年、400隻)を警戒
中国の習近平国家主席は、2025年までに人民解放軍海軍(PLAN)の艦船を合計400隻にする目標を掲げている。現在、中国海軍は260隻(米海軍259隻)の艦艇を保有している。 中国は現時点で艦船総数で米国を上回り世界最大級の海軍を有しているが、現在もPLANは猛スピードで拡張を続けている。2022年10月12日に発表された米国… -
ウォーゲーム演習:中国は台湾を奪取できなかったが、米中台日の軍に莫大な犠牲が伴う
2023年1月9日、米国のワシントンに所在する戦略国際問題研究所(CSIS)は、中国が2026年に台湾に侵攻した場合のウォーゲーム演習の実施結果を発表した。 CSISは中国が台湾に侵攻するという条件下でのウォーゲームを開発し、演習を24回実施した。ほとんどのシナリオで 米国、台湾、日本は、中国による水陸両用侵攻を撃退し… -
米国の安全保障において宇宙システムの重要性が高まっている
米国の安全保障における宇宙システムと「カウンタースペース能力」の重要性はロシアによるウクライナ侵略以降、より高まっている。2022年12月3日、米国宇宙軍の作戦責任者であるB・チャンス・サルツマン大将は、「ロシアによるウクライナ侵略は、人工衛星により構成された宇宙システムが戦争において重要な役割を果たすこ… -
中国、宇宙領域における軍事的優位追求を加速
中国は宇宙領域における軍事的優位を追求している。米国の国防総省は、中国の軍事能力に関する報告書である「中国の軍事と安全保障の進展(Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China)」の2022年版を11月29日に公開した。今回の報告書は中国を「米国の安全保障に対する最も重大な課題… -
米国とサウジアラビアの関係が悪化する中、中国はサウジアラビア とのパートナーシップを強化
中国の習近平国家主席は12月7日〜9日の日程でサウジアラビアを訪問した。サルマン国王及びムハンマド皇太子と会談し、サウジ・中国関係の協議を行い、9日はアラブ・中国サミットに出席した。 習近平国家主席の公式訪問中、両国は、「サウジアラビアと中国の包括的な戦略的パートナーシップ関係を強化し、発展させる方法に… -
北朝鮮が偵察衛星準備用に中距離弾道ミサイル(MRBM)を発射
韓国の合同参謀本部(JCS)は、北朝鮮が12月18日(日)に東部海域に向けて中距離弾道ミサイル(MRBM)2発を発射したと発表した。韓国空軍によるとMRBMは、北朝鮮北西部のTongchang(トンチャン)地区 西海(ソヘ)衛星発射場から2022年12月18日の正午頃、発射されたとみられている。MRBMの最大高度は約500キロメートルであ… -
新型無人機バイラクタル Akinci、超音速ミサイル「TRG-230-IHA」を発射に成功
2022年12月16日、バイラクタル TB2の上級機種である バイラクタル Akinci(Akinci)が初めて長距離空対地ミサイルの発射試験に成功した。試験はイスタンブールから約700km離れた黒海沿岸で行われた。Akinci は高度25,000フィート(7,600m)で、新型空対地ミサイル(TRLG-230-IHA)を発射、約100km先の目標に命中させた。 -
韓国、大統領直属の防衛革新委員会を設置へ
韓国国防部によると、12月13日、内閣は防衛革新委員会を設置する大統領令を承認した。 尹錫烈(ユン・ソギュル)政権は、最先端技術に基づき、より強力な軍隊を構築するという政策に焦点を当てている。この委員会は、尹大統領が委員長を務め、国家安全保障顧問、国防相、国防専門家らが委員を務めるという。大統領直属の… -
北朝鮮が「新型戦略兵器」用の固体燃料ロケットをテスト
12月16日付の韓国メディアは、北朝鮮が「高推力固体燃料ロケット」の実験を完了したと報じた。実験が完了したことによって、金政権が重視する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の性能向上がある程度達成できた可能性があることを示唆している。 この実験は12月15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長立ち会いの下、東… -
米国防総省、中国「DF-17」を「最大脅威」と認定
米国防総省(ペンタゴン)が2022年11月29日に発表した中国の軍事力に関する報告書によると、極超音速滑空ミサイル(DF-17)は西太平洋の米軍(外国軍)基地や艦船への攻撃能力を有しており安全保障上の大きな脅威となっている」と分析している。 報告書では、中国を「我々の国家安全保障と自由で開かれた国際社会に対する…