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韓国、武器輸出を急速に強化
韓国の防衛関連輸出が急増している。2021年には金額にして70億ドル(約1兆420億円)だったのが、2022年には倍以上の170億ドル(約2兆5,300億円)へと増加した。韓国製兵器の性能はアメリカ、イギリス、ロシアといった国々に引けを取らない水準にあるとされている。従来はそれほど大きくなかった輸出の規模も近年急激に増加… -
韓国、300kW級レーザー兵器開発計画を発表
韓国の国防調達計画庁(DAPA)は2023年9月7日、300kW級のレーザー兵器を開発する計画を発表。大型無人航空機、ロケットランチャー、亜音速誘導ミサイルの迎撃を目的としており、2024年の運用開始を予定している。 レーザー兵器は光速度で標的に到達し、レーザー出力範囲内であれば到達移動距離の補正も不要である。標的… -
ドイツ、防衛輸出で韓国に「NATO」資格を付与
ドイツ政府が韓国に対し、防衛装備輸出手続きについてNATO加盟国と同等の資格付与を検討している。承認されれば、韓国への輸出はドイツ連邦輸出管理局(BAFA)の承認が不要となる。韓国防衛事業庁(DAPA)は「輸出規則(経済政策)を管理するドイツ連邦経済技術省(BMWK)の承認を早急に得る予定だ」と発表した。 現… -
中国、GPS不要のドローン技術を発表
中国は全地球測位システム(GPS)が使用できない環境で、無人航空機(UAV)を操縦、捕捉、攻撃するための新しい方法を開発したと発表。この技術は、中国工程院(CAE)発行の国際ジャーナルEngineeringの2023年7月号に掲載された。ドローンのカメラを使用して、ターゲットの移動速度や位置を推定する技術だが、実は1980年頃… -
韓国、ソン・ウォンイル級潜水艦改修へ
国防事業庁(DAPA)は2023年8月18日、韓国で開催された第156回国防事業推進委員会において、就役中のKSS-Ⅱソン・ウォンイル級潜水艦の改修予算として約5億9,568万ドル(約876億円)を決定した。さらに戦術データリンク(Link-22)導入のため3億2,017万ドル(約470億円)の予算を計画している。 <ソン・ウォンイル級… -
ポーランド、韓国MLRS「チョンム」初号機受領
ポーランド軍需庁は2023年8月21日、韓国のハンファ・ディフェンス社から最初の多連装ロケットシステム(MLRS)「チョンム」を受領したと発表。このシステムは、今回ポーランドが供給したジェルチ軍用車両3両にハンファ・ディフェンス社製のロケットランチャーを搭載したシステムである。搭載用の車両は5月初旬にポーランド… -
韓国、K2戦車の第4生産150両を承認
韓国防衛事業庁は2023年5月、第154回防衛事業推進委員会にて「K2戦車4次量産計画案」と「航空統制機2次事業購買計画案」を議決し、これを承認したことを8月25日に発表。K2戦車の第4量産計画では2024~28年にかけて、1兆9,400億ウォン(約2,134億円)で150両が量産される予定だ。 ブラックパンサーの愛称で知られるK2戦… -
中国人民解放軍、AI利用で軍事力を一層強化か
中国人民解放軍は、人工知能(AI)を利用することで軍事力のさらなる強化を目指している。既に中国のAI関連の研究は世界最高レベルで、分野によってはアメリカを追い越している可能性も否定できない。AIが戦争を一変させるのはもはや時間の問題であり、中国軍は他国に先んじることで軍事的優位に立とうとしている。 … -
中国の宇宙開発、計画通り進展
中国で新たな衛星メガコンステレーションの構築プロジェクトが構想されている。中国の上海市人民政府は2023年7月25日、「G60スターリンク(G60 Starlink)」プロジェクトをサポートすると発表した。G60スターリンクは1万2,000基を超える衛星によりコンステレーションを構築することを最終的な目標としている。その第一段階… -
中国、オーストラリア偵察用衛星配備
何百基もの中国の偵察衛星が現在、オーストラリア上空から米国や同盟国が参加する軍事演習の情報を収集している。米ABC放送が入手した宇宙データには、最近終了した「タリスマン・セイバー演習」と、シドニー沖で実施された「マラバール演習」の中国の偵察情報が記録されている。 2023年7月、オーストラリアの防衛企… -
中国、長征2Dロケット打上げに連続成功
中国は2023年7月23日、中国南西部の西昌衛星発射センターから長征2Dロケットを打上げ、リモートセンシング衛星4基を軌道に乗せた。これは長征キャリアロケットにおける479回目の打上げミッションとなる。 軌道に乗った衛星のうちLingxi-03は、中国の商業宇宙企業ギャラクシースペース社が開発した通信衛星である。厚さ… -
月の覇権争い激化、中国の有人着陸計画とは
中国の宇宙当局は2023年5月下旬、2030年までに宇宙飛行士を月面に着陸させる計画を発表。さらに7月12日、第9回中国(国際)商業宇宙サミットフォーラムにて、宇宙飛行士を月に短期間滞在させ科学的任務を遂行しサンプルを収集する暫定計画を発表した。その後は体系的かつ継続的な月探査と関連技術を実施するために科学研究… -
デジタル化先駆者の地位揺らぐ米国
米国は長らくデジタル化をリードしてきた。2003年の国連によるデジタル政府ランキングで米国は1位に輝くほか、バラク・オバマ(Barack Obama)政権期においては政府内に国内のデジタル化を推進する最高技術責任者(chief technical officer)のポストを新たに創設するなど、デジタルインフラ整備のフロントランナーと見ら… -
中国、航空機エンジンの国産化成功
2023年6月28日、中国の国有航空機製造企業グループである中国航空工業集団有限公司は、同国の第5世代ステルス戦闘機J-20(Chengdu J-20)に国産エンジンWS-15 (Woshan-15)を搭載し飛行している映像を公開した。高性能エンジンの国産化は中国人民解放軍の長年の悲願であった。現時点ではまだ試験段階とみられるが、この開発… -
中国、半導体規制克服か?
米国は中国に対し、半導体に関する輸出規制をかけている。2018年に米国政府は中国の半導体メーカーである福建省晋華集成電路(JHICC)に対して米国企業からの部品輸出を規制すると発表。2019年には華為技術(ファーウェイ)とその関連企業を、2020年には中国半導体最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)を含む中国企業60社…