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米国、20年近くにわたるロシアのサイバースパイ作戦を阻止
米国司法省は2023年5月9日、FBI及びニューヨーク東部地区連邦検事局が複数の外国政府との協力のもと、ロシアのサイバースパイ作戦を阻止したと発表。ロシアは20年近くにわたり、米国や他のNATO加盟国を含む少なくとも50ヵ国のコンピュータネットワークから機密情報を盗み出していた。 司法省のプレスリリースによると、… -
特殊作戦部隊向けの展示会「SOF Week2023」レポート(全般概要)
2023年5月8日(月)-11日(木)、特殊作戦部隊(SOF)に特化した展示会「SOF Week2023」が、米国フロリダ州タンパの中心に所在するタンパコンベンションセンターにて開催された。 同展示会は米国特殊作戦軍(USSOCOM)が主催しており、10年以上にわたりフロリダ州タンパにて開催されている。4日間で16,000人以上の業界関… -
ステルス戦闘機F-22の早期退役を望む空軍と議会の攻防
米空軍はF-22(ブロック20)を実戦に投入できないと説明しており、議会が2024年度予算で初期バージョンのFブロック20を指す)32機の退役決定することを期待している。米空軍の将来計画副補佐官であるリ-22(以降チャード・ムーア中将は2023年4月6日、ミッチェル航空宇宙研究所の会議において「F-22は戦力の一部になり得な… -
DARPAが量子通信による軍事ネットワーク計画を発表
米国防高等研究計画局(DARPA)は、最新の量子通信を軍事ネットワークに融合する計画を立てている。2023年5月にDARPAは国防総省に対して、量子通信ネットワークの全体計画に関するブリーフィングを行う予定だ。 DARPAの計画は現在の軍用ネットワークを全て換装するものではない。従来のネットワークに量子通信の最新… -
米宇宙軍が民間企業と連携のため「民間調整部門(CIS)」を設置
米宇宙軍(SPACECOM)が民間企業と連携のため「民間調整部門(CIS)」を新設した。CISはコロラド州のシュリーバー宇宙軍基地統合任務部隊宇宙防衛部(JTF-SD)とカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地統合宇宙軍司令部(CFSCC)の2ヶ所において民間技術の効果的な導入を担当する。 CISは、SPACECOMが2023年1月… -
ウクライナの教訓でさらなる進展を遂げる米戦闘兵ヘリコプター部隊
<ウクライナ軍とロシア軍のヘリコプター部隊> 2022年2月にロシアが一方的に開始したウクライナ侵略では、様々な装備品が使用されている。特に防空ミサイルやUAVが、ウクライナ軍、ロシア軍双方で使用されており、これらは注目を集める装備だ。しかしウクライナ侵略を見ると、戦闘ヘリコプター(戦闘ヘリ)の効果的… -
深宇宙状況監視システムのオーストラリアへの早期導入が必要不可欠: 米インド太平洋宇宙軍司令官語る
米インド太平洋宇宙軍司令官のアンソニー・マスタリール准将は、2023年4月4日-5日の日程でオーストラリア戦略政策研究所が開催した「シドニー・ダイアローグ」に出席。Breaking Defense紙のインタビューに「広大な国土を持つオーストラリアは、街の明かりや汚染のない澄んだ空を有しており、最先端の宇宙状況認識システム… -
「JDAM-ER」がウクライナに配備開始
ウクライナ軍はすでに、米国が提供した「長距離誘導爆弾(JDAM-ER)」をロシア軍に対して使用している可能性がある。在欧・アフリカ米空軍司令官の最高司令官、ジェームズ・ヘッカー大将によるとJDAM-ERは3週間ほど前にウクライナに到着したという。 ヘッカー大将は先月(2023年3月)コロラド州で開催された航空宇宙… -
エジプトがロシアへのロケット供給を密かに計画:米国のリーク文書
ワシントン・ポスト紙は「2023年2月にエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領が、ロシア向けに4万発のロケットを生産及び供給する計画を立案していた」と報じた。また、この計画は西側諸国とトラブルになることを避けるため、生産と供給については秘密にするよう当局に指示していたことも報じている。 ワ… -
米国の年次報告書: 中国の商業宇宙部門は2030年までに世界の主要な競争相手となる
2023年3月8日、米国家情報長官室は米国の安全保障への脅威に関する年次脅威評価報告書を発表。報告書によると、中国は2045年までに米国と肩を並べるか上回ることを目指しており、世界的な宇宙開発のリーダーになるという目標に向かって、着実に前進しているという。 中国は軍事・技術・経済・外交の各分野で米国の影響… -
防衛予算GDP比2%を達成したNATO加盟国は7カ国に過ぎない
防衛予算をGDP比の2%以上確保したのは、NATO全加盟国のうち、わずか7カ国に過ぎない。NATOによる防衛態勢の整備・拡充の議論が進展する一方、欧州諸国の足並みは依然として揃っておらず、NATO加盟国間の認識の差異が露呈している。 NATOに加盟する30カ国の中でGDP2%以上の防衛予算を達成したのは、米国、英国、ギリ… -
イランのサイバー攻撃を受けて米国がアルバニアに「ハント・フォワード」チームを派遣
米国のサイバーコマンド(U.S. Cyber Command)は2023年3月23日、サイバー国家任務部隊(CNMF)がアルバニアの部隊と共同でハント・フォワードチームを展開し、3カ月間活動していたと声明にて明らかにした。この活動はイランによるアルバニア政府システムへのサイバー攻撃を受けたもので、ネットワークの弱点やハッキング… -
米陸軍、次世代分隊火器(NGSW)装備化を推進
米陸軍による次世代分隊兵器(NGSW)の選定では、2017年からTextron社、ジェネラル・ダイナミクス社、シグ・ザウエル社の3社が競ってきた。最終的に2022年4月、シグ・ザウエル社のXM7小銃(XM7)分隊用自動小銃XM250(XM250)に決定した。 XM7、XM250は、これまでの5.56mm弾薬に代わる強力な新型6.8㎜弾を使用する次世… -
スターリンクが国防総省のネットワーク計画に影響を与える
米国防総省(DOD)は「軍関連の通信需要としてスターリンク(スペースX社:衛星インターネット)の契約が増大しており、DODが計画する衛星通信の統合化が困難となっている」と発表した。 DODの宇宙衛星改革チーム(Defense Inovation Unit:DIU)は、全ての衛星通信システム(低軌道、中軌道、静止軌道)の統合化(ハ… -
米海兵隊、次世代目標捕捉システム(NGHTS)をノースロップ・グラマン社に発注
米海兵隊(USMC)は、次世代目標捕捉システム(NGHTS)をノースロップ・グラマン社に発注した。NGHTSは、GPSが使用できない環境でも目標捕捉(ターゲティング)が可能な画期的な照準システムである。 目標捕捉システム開発の責任者であるノースロップ・グラマン社のボブ・ゴフ氏は、「NGHTSの最新技術は、USMCの作…