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米軍、ロボット犬の導入検討
米海兵隊特殊作戦コマンド(United States Marine Forces Special Operation Command, MARSOC)は、新たな兵器として、いわゆる「ロボット犬」の実用化に向け研究を進めている。将来的には銃などの兵器を搭載して戦闘に従事することが目標だ。 米海兵隊が現在導入を検討しているのは、ゴースト・ロボティクス(Ghost Ro… -
スカンクワークス、ステルスタンカー計画を発表
ロッキード・マーティン社の先進計画開発部、通称スカンクワークスが、ステルス性能を持つ空中給油機(以下、タンカー)の開発計画を発表した。米空軍は、F-35戦闘機やB-21戦略爆撃機などのステルス航空機に随伴して燃料を補給できるタンカーを要求している。 中国とロシアの新世代空対空ミサイルは性能が大幅に向上し… -
米空軍、非GPS航法を開発中
米軍は将来の戦闘で、敵の電子戦(EW)や対衛星兵器によって、航法や照準にとっての重要ツールであるGPSを使えなくなる可能性がある。この問題に対応するため、米空軍は代替技術として地球磁場を用いた実験を行なっている。 もし米国が中国やロシアなどの大国と戦争をすることになれば、GPS衛星が最初の目標になると予… -
米空軍、新型ICBMコスト大幅増
米空軍は、大陸間弾道ミサイル(Intercontinental ballistic missile, ICBM)の交換プログラムで大きな課題に直面している。既に運用開始から50年が経過したミニットマンⅢ(Minuteman Ⅲ)を退役させ、新型ミサイルを配備する予定であったが、コストが想定を大きく超え、遅延が発生しているのだ。 ミニットマンⅢは1970年… -
BAE、対妨害GPS砲弾を開発
現代の戦場では、電磁スペクトル(周波数)を効果的に活用することが極めて重要である。米軍はロシアや中国などの高度な電子戦技術を持つ脅威に対抗するため、技術革新を進め、戦闘での優位性を確保しようとしている。 BAEシステムズは、電子戦(EW)影響下で使用できるGPS誘導砲弾キット(以下、LR-PGK)を開発した。L… -
【企業情報(契約)】ボーイング、米空軍から75億ドルで誘導爆弾の受注契約を獲得
米国防総省は5月24日、米空軍が無誘導爆弾に精密誘導能力を付加する「統合直接攻撃弾(JDAM)」[注]の転換キットを製造するために、米航空大手ボーイングにおよそ75億ドル(約1兆1,800億円)相当の契約を発注した、と明らかにした。 ボーイングはJDAMキットとその他のスペアパーツなどを、固定価格、無期限納入および… -
【企業情報(契約)】米海兵隊がM72ロケットランチャーに新しいロケット弾を採用
米海兵隊システムコマンドは2024年5月、Enclosure Munition社からM72LAWロケットランチャーの改良型を購入したと発表した。 この改良型はM72A8(対装甲弾)とM72A10(多目的対構造物弾)である。M72A8は従来のM72A7に代わるもので、装甲貫通力が向上している。M72A10は建造物の破壊に特化することで、小部隊の運用の幅… -
米陸軍が脳の認知ダメージ評価を開始
米陸軍は、実戦あるいは訓練で受けたトラウマの影響と脳の健康状態を追跡するため、すべての新兵と士官候補生に対し、脳の認知評価(アセスメント)を実施すると発表した。 この脳の健康状態をチェックする計画は、2023年10月にメイン州ルイストンで発生した銃乱射事件が発端となっている。この事件では、陸軍予備役の… -
米陸軍特殊作戦部隊、ドローンコースを開設
米陸軍特殊作戦部隊(SOF)は、ドローン操縦士を訓練し、指導者を育成するコースを始めている。このプログラムは、「ロボット工学と無人システム統合コース」(Robotics and Unmanned Systems Integration Course、RUSIC)と名付けられ、パイロット版は2023年度に始まり、本格的な最初のコースは2023年10月に開始された。… -
【政府情報(開発)】米国防総省は「レプリケーター計画」に基づきインド太平洋軍にドローン配備が始まったことを表明
低コストで高性能の自律型ドローンを大量にかつ、迅速に生産するという米国防総省の「レプリケーター(Replicator)計画」[注]は「実際の成果を生み出している」とキャスリーン・ヒックス国防副長官は5月23日の声明で述べた。「今月(5月)初めに、レプリケーター・システムの部隊への配送が始まった」ことも明かしてい… -
軍用UGV、需要急増
世界の軍用無人地上車両(以下、UGV)の需要は、2024年の6億6,800万ドル(約1,035億円)から年率約5.9%で成長し、2034年には累計で97億ドル(約1兆5,000億円)に達すると予測されている。 UGVの種類は戦闘用が33.7%と最も多く、情報・監視・偵察(ISR)用が26.7%、そして爆破物処理とその他を合わせて39.6%となって… -
AUKUS同盟国、実戦的潜水能力の開発進む
「AUKUS」(オーストラリア・英国・米国)は、オーストラリアに対して原子力潜水艦の配備と人工知能や極超音速ミサイルの共同開発など、先端技術分野での協力を中心として安全保障関連の政策を推進している。潜水そのものに関する能力の開発が進められており、早ければ今年中に三国の海軍には、新しい能力がもたらされると… -
【企業情報(開発)】ノースロップ・グラマンが日米迎撃ミサイル共同開発を支援
2024年5月22日、ノースロップ・グラマン・コーポレーション(Northrop Grumman Corporation)は、極超音速ミサイルに対する防御能力を構築し、ミサイル防衛の抑止力を総合的に強化するための日米協力開発協定を支援すると発表した。 ノースロップ・グラマンの打ち上げロケット担当副社長であるMike Pinkston氏は「我々… -
中国、H-20爆撃機の性能いかに?
中国はH-20戦略爆撃機を開発中であるが、その詳細は不明だ。しかし米国防総省は、航空機の製造品質と運用ノウハウの点で、米国が優位を保つと主張している。 ノースロップ・グラマン社のB-21爆撃機は昨年11月に初飛行を果たし、10年以内に運用開始予定である。B-21の試作機は、量産機を製造するのと同じツールや工程を… -
【企業情報(開発)】米陸軍が実弾射撃訓練にノルウェーの電子空砲弾を導入
2024年5月21日、ノルウェー・シーエンに拠点をおくGreen Ammo社は米陸軍第25歩兵師団の実弾射撃訓練において同社の電子ブランク弾(空包)のデモンストレーションに成功したと発表した。 小隊の火力を効果的に発揮させるための第25歩兵師団の実弾射撃訓練において実施された電子ブランク(E-Blanks)弾のデモンストレー…