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【企業情報(契約)】オースタルUSA社が米海軍から遠征医療船(EMS)の契約を締結
米オースタルUSAは米海軍から3隻の遠征医療船(Expeditionary Medical Ships:EMS)に関する最終設計・建造契約を8億6,760万米ドルで受注したことを発表した。 EMSは、オースタルの実績ある遠征高速輸送船(EPF)用プラットフォームをベースとし、最後の遠征高速輸送船(EPF16)が完成した後、オースタルUSAのアルミニ… -
米空軍、レーザー兵器用保護メガネを開発
空軍のパイロットにとって、レーザーの脅威はかなり大きい。民間人が市販のレーザーポインターを空に向けている場合も、敵がレーザー兵器を航空機のコックピットに照射する場合も、空軍のパイロットは目の損傷や致命的な事故に直面する可能性がある。どちらもリスクがある行為だ。とくにパイロットが着陸しようとするとき… -
韓国が初の軍事偵察衛星を打上げ
韓国国防省は2023年12月2日、初の軍事偵察衛星(以下、偵察衛星)の打上げに成功したと発表。この偵察衛星は、カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙空軍基地からSpaceX社のFalcon 9ロケットを使用して打上げられた。今回の打上げは、2025年までに計画されている5基の偵察衛星のうちの1基目である。 これまで韓国は独自… -
「素早い」作戦計画の策定に必要なこととは
ウクライナ戦争等の戦訓において素早い作戦計画の策定が大きな注目を浴びている。ウクライナ戦争では、ウクライナ軍がロシア軍に対し圧倒的に兵力の差があるにもかかわらず、ロシア軍に対して同等に戦っているが、その理由の一つがこの素早い作戦計画の策定にある。 -
【企業情報(契約)】サーブ社がNATOから携帯式防空ミサイルシステム「RBS-70」を受注
スウェーデン・ストックホルムに本拠を置く軍需品メーカー「SAAB(サーブ)」社は北大西洋条約機構(NATO)支援調達庁(NATO Support and Procurement Agency:NSPA)より携帯式防空ミサイルシステムRBS-70「BOLIDE」を受注した。受注額は3億5,000万スウェーデン・クローナに達し、納入は2027年中に行われる予定とのこと。 -
UAEの大学、中国の月面基地プロジェクトに参加
中国はアラブ首長国連邦(UAE)の大学を月面基地構想のパートナーリストに加えた。深宇宙探査研究所(DSEL)とアラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャ大学(UoS)との間で、国際月面研究基地(ILRS)計画の協力に関する覚書が2023年11月14日に調印された。両者の合意は、ILRSの実施、運用、利用のための協力と国際的なプラッ… -
【企業情報(契約)】スペイン国防省は海上哨戒機および監視機を20億ドルでエアバスに発注
スペイン国防省は、海上哨戒機(MPA)および海上監視機(MSA)としてエアバスC295航空機16機を16億9500万ユーロ(約19億米ドル)で発注した。 これらの新型航空機により、スペイン空軍および海軍は国家の対潜水艦戦能力を強化し、監視、偵察、捜索救助部隊を増強・強化できるようになる。 -
Monthly Night Vision Report No.2~NVGの基礎知識2:変遷~
NVGの変遷は、NVGに使用されるセンサの性能向上によるところが大です。第0世代と第1世代は、低感度の赤外線テレビカメラで、第2世代から紫外線やX線等の光子を検出することも可能なマイクロチャンネルプレート(MCP)を使用した今日のNVGの形態となりました。 ただし、世代表記は性能とは無関係であり、米国連邦政府は輸… -
韓国、最大規模の防衛展示会を開催
2023年10月17日~22日の6日間、韓国にてソウル国際航空宇宙防衛展示会 (ソウル ADEX)が行われた。韓国航空宇宙産業振興協会、韓国防衛産業振興会、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が主催するソウルADEXは「ソウルエアショー」として1996年に始まり、隔年で開催されている。今年は韓国の大韓航空、ハンファグループ、現代自… -
米陸軍が2024年に新型ライフル、機関銃、光学機器を配備へ
米陸軍の最新ライフルと自動小銃は、すでにテストのために兵士の手に渡っており、2024年には最初の部隊に正式に配備される予定とのこと。 9月下旬にケンタッキー州フォート・キャンベルの第101空挺師団の小隊に、XM7、XM250として知られる次世代分隊火器プログラム(Next Generation Squad Weapon:NGSW)のライフルと… -
史上初、宇宙-地上間のLink16の接続実験を実施
米宇宙開発局(SDA)が低軌道(LEO)衛星と地上無線をLink16信号で接続することに成功した。 世界初となるこの実験は、陸・海・空・宇宙を横断するセンサーやシューターを国防総省の統合全領域指揮統制(JADC2)ネットワークにリンクさせるために、通信衛星を使用する実験であった。JADC2は、各軍が持っている独自のネ… -
【企業情報(契約)】米テック企業MANIFESTが米空軍より人工知能に関する契約を獲得
米テック企業MANIFEST社がタフツ大学と共同で、米空軍のイノベーション部門であるAFWERXからイノベーション契約を獲得した。同契約は、空軍の最も差し迫った課題の1つであるAI部品表(AI Bill Of Materials:AIBOMs)を管理するものである。 米空軍研究所(AFRL)とAFWERXは、中小企業技術革新研究(Small Business Inn… -
砲弾がミサイルに、技術革新で近代化
欧州最大の弾薬メーカーであるノルウェーのナーモ社(以下、Nammo社)は、現在ウクライナの戦場で使用されている従来型砲弾の性能を大幅に向上させる新砲弾の開発を進めている。これにより射程が延長される見込みだ。 最近では軍事企業の間で、数十年にわたり変わらなかった砲弾の射程、精度及び威力を向上させるための… -
中国の空母、電磁カタパルトの射出試験開始
中国の003型空母「福建」が2023年11月26日、電磁式カタパルトの射出試験を開始させたことが、中国のSNS・微博(ウェイボー)での映像で明らかになった。同試験が成功すれば米海軍に次ぐ電磁式カタパルトを保有する国となる。 ウェイボーの映像では、空母のアングルド・デッキ(Angled-flight-deck)にあるカタパルトか… -
米国の「国家安全保障宇宙戦略」とその動向(11月) ~連邦議会と軍の間に生じている不協和音とは~
これから毎月、アメリカ合衆国(以下米国)の「国家安全保障宇宙戦略(National Security Space Strategy: NSSS)」の動向について語っていく。宇宙は、米国の全省庁対応事項であり、様々な相関関係や相互関係が存在する。それらは政策によりコントロールされているが、技術の発展や宇宙能力の拡散、そして西側諸国に対す…