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米宇宙軍、過去最大規模の電子戦演習を実施
米宇宙軍(The Space Force)は2023年9月23日、過去最大規模となる電子戦演習ブラック・スカイズ23-3(Black Skies 23-3)を実施した。宇宙軍に加え空軍からも複数部隊が参加し、総勢170名を超える演習となった。 ブラック・スカイズは電子戦に特化した演習で、スターコム(Space Training and Readiness Command, ST… -
米海兵隊の戦術無人機が初飛行に成功
米海兵隊は2023年10月3日、フロリダ州エグリン空軍基地で戦術無人機「XQ-58Aヴァルキリー」の初飛行に成功した。この飛行は、海兵隊の戦術無人機プログラムの重要な一歩である。飛行内容は公表されていないが、海兵隊が10月5日に投稿したビデオには、XQ-58Aが滑走路を使用せず発射台から直接離陸する様子が収められている… -
F-15EX、9,400万ドルに高騰
F-15EXイーグルIIの単価は、当時の為替レートで1機あたり9,395万ドル(約140億9,250万円)になると、最新の年次選定取得報告書で発表された。この価格は、米空軍が104機の戦闘機を購入する計画を維持し、議会の同意を得られたと仮定した場合によるものである。別の報告書では、米空軍はF-15Eストライクイーグルの電子戦に… -
湾岸諸国及びトルコは米兵器市場に進出せず
湾岸諸国及びトルコは近年、自国の防衛産業を育成するとともに製品の積極的な輸出に力を入れてきた。世界各国の展示会にも参加し輸出を増加させているものの、アメリカ市場への参入には消極的とみられている。 2023年10月9日から11日にかけて合衆国陸軍協会(Association of the United States Army, AUSA)主催の展… -
インド陸軍、「ロボット・バディ」を発表
2023年9月25~26日の2日間にわたり、インド南部に位置するセカンドラバードにて「軍事用途のための人工知能」に焦点を当てたセミナーが開催された。今回のセミナーで発表されたのが、戦場の様々なニーズに応える「ロボット・バディ」と呼ばれる最先端のロボットシステムである。 ロボット・バディは陸軍訓練司令部傘下… -
米国家安全保障局、「AIセキュリティ・センター」設立へ
米国家安全保障局(NSA)は、人工知能のセキュリティ関連の取り組みをすべて統合するために、同局のサイバーセキュリティ・コラボレーション・センター内に「AIセキュリティ・センター」を新設すると、NSA長官兼米サイバー軍司令官のポール・ナカソネ氏が発表した。 AIセキュリティ・センターは、AIセキュリティのベス… -
台湾が初の国産潜水艦を建造
2023年9月28日、台湾は中国侵攻に対する切り札とも言える自国建造の潜水艦を披露。高雄市で行われた進水式には、蔡英文総統も出席した。 蔡総統は、台湾国旗をデザインしたカバーに包まれた潜水艦を前に、「今日(2023年9月28日)は歴史に刻まれるだろう。台湾の潜水艦建造はこれまで不可能と言われてきたが、我々は… -
米空軍研究所、原子力宇宙船開発へ
米空軍研究所(AFRL)は2023年9月29日、核分裂を利用する宇宙船の開発に必要な技術を成熟させるための2段階プログラムの契約を締結した。契約したのはロッキード・マーチン社、ウェスチングハウス・ガバメント・サービス社、インテュイティブ・マシーンズ社の3社である。 この契約は、AFRLの軌道上原子力共同双発技術供… -
米空軍、改良型U-2が初飛行
ロッキード・マーティン社が2023年9月26日に発表したところによると、米空軍のU-2ドラゴン・レディが新しいアビオニクス・システムを搭載して飛行した。U-2は1950年代にロッキード・マーティン社で開発された高高度偵察機で、米空軍に導入されただけでなく、CIAや台湾空軍にも導入されている。 U-2は現在の戦場に対応す… -
韓国、国産バンカーバスターを改良
韓国は国産のバンカーバスターミサイルの改良版である「玄武(ヒョンムー)5号」の開発に、約2,900億ウォン(約319億円)という多額の投資を計画している。 このミサイルは北朝鮮によるミサイルと核の脅威に直面する中で、抑止力を強化するという韓国軍の要請に応えるものであり、地下に隠された敵の標的を攻撃するための… -
サウジ、核開発に意欲的
サウジアラビアは核開発への意欲を一層明確に示している。ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は今年9月のインタビューで、「イランが核兵器を入手した場合には我々も核兵器を保有しなければならない」と述べた。中東の覇権国を自認するサウジアラビアは、核開発に向けた動きを本格的に開始するかも… -
米海軍、経費節減のため戦闘艦を退役へ
米海軍は経費削減を理由に、今後数年間で9隻の沿海域戦闘艦(Littoral combat ship, LCS)を退役させる予定である。過去に退役した戦闘艦は既に5隻に上り、中には就役から5年に満たないものもある。 沿海域戦闘艦は、冷戦終結以降の国際環境の変化を背景に登場した。冷戦の終結から10年ほどで、米海軍では50隻を超え… -
中国、月面ミッションの詳細を公表
2023年10月2日、中国国家航天局(China National Space Administration, CNSA)は2028年に打ち上げ予定の嫦娥8号(Chang’e-8)計画の詳細を明らかにした。嫦娥8号は2028年に文昌衛星発射場から長征5号ロケットで打ち上げられ、月の地質調査、資源利用に関する実験などを行う予定である。 プロジェクトの主な目的は、… -
ファーウェイ、制裁を回避し最先端半導体を製造
中国のAI大手企業ファーウェイ(華為, Huawei)は2023年9月、新型のスマートフォン「Mate 60」を発表した。当機種には7nm(ナノメートル)のプロセス(ゲート長)の半導体が使用されており、米中半導体戦争におけるアメリカの目論見が失敗していることが明らかとなった。 この半導体は、ファーウェイの子会社であるハ… -
米海軍、暫定予算で新型潜水艦を建造
米国議会では、2023年10月1日から始まる新会計年度の予算が採決されるまでの当面の資金を工面する「つなぎ予算」が可決された。会計年度開始前日に土壇場で採決された法案には、海軍の新型潜水艦建造のための予算も含まれていた。 米海軍の計画は、新型弾頭ミサイル潜水艦であるコロンビア級原子力潜水艦を建造し、20…