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NSBT Japan Network for Security and Technology 日本安全保障ビジネス&テクノロジーズ
ー日本初、安全保障・セキュリティビジネスのポータルサイトー
  1. 中国が再利用可能宇宙船の回収に成功: 宇宙をめぐる国際環境の変化とその行方

    中国は先月(2024年9月)、再利用可能な宇宙船の地球帰還・回収に成功したと発表した。現在、多くの国や企業が宇宙能力の開発に力を入れており、宇宙大国の1つである中国の技術開発の進展については各国が注目している。 今回回収されたのは、中国航天科技集団(CASC: China Aerospace Science and Technology Corporat…
  2. 【企業情報(開発)】ハンファ、韓国・防衛産業展KADEX 2024にて「多層防御システム」などを公開

    韓国の防衛産業大手ハンファ・エアロスペース社と同社傘下の防衛関連子会社は10月1日、「韓国陸軍国際防衛産業展示会2024(KADEX:Korea Army International Defense Industry Exhibition)」において、韓国の領空を防衛する最先端の「多層防御システム」を公開することを明らかにした。この展示会は韓国の鶏龍台(ケリョ…
  3. 【企業情報(提携)】米国のアンドゥリル社とエイペックス社、宇宙開発事業で提携を発表

    米国の防衛技術企業アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries)社は10月1日、衛星バス[1]を開発する米新興企業エイペックス(Apex)社と戦略的パートナーシップ[2]契約を締結し、米国および提携企業に向けて宇宙システムの迅速な開発と納入を実現すると発表した。アンドゥリル社は宇宙空間の状況認識や、ミ…
  4. Monthly Night Vision Report No.12 ~目標視認性能について(その2)~

    1. 目標視認性能に関わる要素 目標視認性能に関わる要素には、大きく分けて6つの要素があります。撮像の対象となる目標(TARGET)、背景(BACKGROUND)、目標の光信号が伝搬する大気(ATOMOSPHERE)、光信号を受信し映像化する撮像装置(ここではLRIRC:Long Range InfraRed Camera)、映像を表示する表示器(DISPLAY)…
  5. 【企業情報(契約)】仏ナバル社、蘭海軍向け新型潜水艦4隻の供給契約を獲得

    オランダ政府と仏造船会社ナバル・グループ(Naval Group)社は9月30日、オランダの「潜水艦代替能力(RNSC:Replacement Netherlands Submarine Capability)計画」[1]に基づき、通常動力型潜水艦オルカ(Orka)級潜水艦4隻の納入契約を締結した。 オランダのギス・トゥインマン(Gijs Tuinman)国防長官とナバル社…
  6. 【企業情報(契約)】アンドゥリル・オーストラリア社、豪空軍基地に監視システムを納入へ

    米国の防衛大手アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries)社傘下のアンドゥリル・オーストラリア(Anduril Australia)社は9月24日、豪州北部に位置するダーウィン(Darwin)基地に同社の「防衛システム」を3年間配備し、運用する契約を豪空軍から獲得したと発表した。 この契約に基づき、同社はダーウィ…
  7. ドローン対策の最善策:専用散弾銃 「ベネリ M4 AI ドローン ガーディアン」

    ウクライナ戦争は、爆発物を搭載したFPV(一人称視点)ドローンがいかに大きな脅威であるかを証明した。これに対し各国は、電子妨害装置やレーザー兵器、小型ミサイルなどの開発に多額の予算を投入し、開発競争を繰り広げているが、現時点(2024年9月)においても決定的な実用装備はまだ完成していない。 そのような中…
  8. 歩兵視点でみる攻撃型ドローンへの対処方法とは

    <必要不可欠のドローン> 「必要は成功の母(父)」とよくいわれるが、昨今のウクライナとロシアの戦闘におけるドローンを用いた軍事作戦の戦術的成功などはその典型といえるのかもしれない。ウクライナ、ロシア双方が文字通り必死に戦闘を繰り広げている結果、ドローンは短期間で進化し、相手に脅威を与えるものとして…
  9. 【企業情報(開発)】サーブ社、米国ミシガン州に新製造拠点開設

    スウェーデンのサーブ(SAAB)社は9月24日、米国のミシガン州グレイリング(Grayling)に新たな製造拠点を開設すると発表した。着工は2024年の第4四半期、稼働開始は2026年初頭を予定している。 米国に所在するサーブ社の製造拠点は、今回発表されたグレイリングを含めて10か所。各拠点では航空宇宙関連の機器やレーダ…
  10. 【企業情報(契約)】豪アドバンスド・ナビゲーション社、レッドバック装甲車向け慣性航法装置を受注

    豪州ニューサウスウェールズ州に拠点を置くアドバンスド・ナビゲーション(Advanced Navigation)社は9月24日、韓国のハンファグループの子会社ハンファ・ディフェンス・オーストラリア社から、豪陸軍向けに製造されているAS-21「レッドバック」歩兵戦闘車両[1]用の慣性航法装置[2]を供給する契約を870万豪ドル(約8…
  11. DIMEレポート~その2:2024年9月の主要事象~

    【9月の主要事象】 ※冒頭の丸英字は、Ⓓ外交、Ⓘ情報、Ⓜ軍事、Ⓔ経済、Ⓣ技術、Ⓟ政治を意味する。 2日 ⒹⓂ中国外務省毛寧副報道局長、8月31日の中国海軍測量艦の日本領海「トカラ海峡」に侵入について、「完全に正当で合法的な権利を行使している」と述べる。 2日 Ⓓプーチン大統領、モンゴルに到着。フレルスフ大統領と3…
  12. DIMEレポート~その1:2024年9月の総括~

    【9月の総括】 今夏に猛威を振るった酷暑も彼岸を過ぎる頃には過ぎ去り、秋らしくなってきた。 本レポートご愛読の方はご承知のことだが、初めての読者もおられると思うので、「DIMEレポート」とは何か、から少しお話しよう。DIMEとは、外交(Diplomacy)、情報(Intelligence)、軍事(Military)、経済(Economy)の…
  13. 大砲は時代遅れか:世界史とウクライナ戦争の教訓

    過去150年間、陸上戦闘で目標を破壊する主な手段は大砲であった。1870年に勃発した普仏(プロイセン・フランス)戦争では、プロイセン(現:ドイツ)のクルップ社(現:ティッセンクルップ社)が開発した装填式大砲がフランス軍に決定的な打撃を与え、プロイセンを勝利に導いた。同社の巨大な大砲は1876年に米国のフィラデ…
  14. 【企業情報(契約)】米HII社、海軍から揚陸艦4隻を96億ドルで受注

    米国の造船会社ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII:Huntington Ingalls Industries)社は9月24日、海軍から揚陸艦[1]4隻の建造契約を96億ドル(約1兆3,800億円)で受注したと発表した。これは海軍が数年前から進めていた購入計画が実行に移されたことを意味し、揚陸艦の分野では複数かつ、艦種の異なる…
  15. レバノンの通信機器等爆発事件における安全保障貿易管理上のリスク

    2024年9月17、18日に連続して、レバノン全土でイスラエルの秘密機関の関与が疑われる爆発事件が発生した。20日に国連の安全保障理事会の緊急会合が開催された他、各種報道でも扱われており、今後事態の進展とともに、事実が解明されてゆくであろう。
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