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ウクライナ軍がAI搭載ドローンよる地雷探知技術を開発
ウクライナ軍は、人工知能(AI)を搭載したドローンを使って地雷の位置を特定する最新の地雷処理方法を開発している。この最新のアプローチは、世界中の軍隊や人道支援団体が行っている従来の地雷処理方法を大きく変える可能性がある。 英国の「Fenix Insight」社は、地雷対策や爆発物処理(EOD)、安全管理システムの… -
【企業情報(契約)】米DIU、水素生成トレーラー開発企業を選定
米国防総省の国防イノベーションユニット(DIU:Defense Innovation Unit)は、米国テキサス州ヒューストンに本拠を置く「ノヴァスパーク・エナジー(NovaSpark energy)」社に、水素生成トレーラー(Hydrogen Generation Trailer)の開発契約を発注した。 水素生成トレーラーは大気から水を抽出して水素に変換する装置… -
未来は今にある:軍事費は未来への投資~NATOのコミットメントから見えるもの~
増え続ける軍事費 現在、世界で軍事費(Military Expenditures)が急増している[2]。東西冷戦の終焉以降、世界は大国間の戦争の可能性が遠ざかったとして、軍事力へ投資してきた予算、人員、技術を民生部門に振り向けることになった。それは、平和の配当と呼ばれ、西側諸国では国防予算の減少という形で表面化した[3]… -
【企業情報(契約)】ハンファオーシャン、韓国造船初の米艦艇整備契約を受注
韓国造船大手ハンファオーシャンは8月29日、4万トン級の米海軍貨物弾薬補給艦(AKE)[1]「ウォリー・シラー(Wally Schirra)」の保守・修理・オーバーホール事業を韓国造船で初めて受注したことを発表した。 ウォリー・シラー補給艦はルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦8番艦で、満載排水量約41,000トン、全… -
新技術による軍用電力の改善
米軍は「兵器システムの電力効率を高める」という長期目標を掲げているが、最新兵器の消費電力は年々増加しており、目標達成がますます難しくなっている。 この問題に対処するため、米国防総省の研究技術担当ハイディ・シュウ国防次官は、再生可能エネルギーの導入が重要だと考えている。具体的には、太陽光、風力、バ… -
【企業情報(契約)】仏エクセイル子会社、NATOから水中機雷処理無人潜水艇の契約を受注
北大西洋条約機構(NATO)の支援調達庁(NSPA:NATO Support and Procurement Agency)は、仏エクセイル(Exail)社の子会社「エクセイル・ロボティクス・ベルギー(Exail Robotics Belgium)」社に、主にベルギー海軍とオランダ海軍向けの水中機雷処理無人潜水艇(UUV:Unmanned Underwater Vehicle、以下UUVと記述)と訓… -
「MIRAI」の水素タンク爆弾からみえてくるウクライナ軍の戦術とは
ウクライナの英語ニュースメディア「ユーロマイダン(Euromaidan Press)」は、ウクライナ軍が7月に行った攻撃で、トヨタの水素自動車「MIRAI」を利用したと報じた。この車の水素タンクを利用して、小型の強化爆弾を作成したと見られている。その後、『朝鮮日報』や「NewSphere」においても「ウクライナ軍の攻撃できのこ雲… -
【政府情報(調達)】豪空軍、2025年末までにF/A-18F用新型IRSTポッドを調達
オーストラリア空軍は2025年末までに、24機のF/A-18Fスーパーホーネット[1]用に12基のASG-34A(V)1・ブロックII赤外線探索追尾(IRST:Infra-Red Search and Track )[2]ポッドを調達する予定だ。オーストラリア国防省は、米海軍との対外有償軍事援助(FMS:Foreign Military Sales)[3]を通じたIRSTポッドの購入に7,… -
中国海軍075型強襲揚陸艦、遠洋訓練を開始: 中国が第一列島線を越える意図とは
8月20日の中国共産党機関紙『環球時報(Global Times)』によれば、中国人民解放軍(PLA:People's Liberation Army)海軍の075型水陸両用強襲揚陸艦および052型駆逐艦[1]が第一列島線を越えて太平洋に入ったという。 8月19日付の「統幕報道発表資料」では、海上自衛隊によって同型艦2隻の沖縄本島と宮古島間の海域の… -
【企業情報(契約)】米銃器メーカーシグ・ザウエル社、インド陸軍にライフルを追加供給
米国の銃器メーカー、シグ・ザウエル(SIG Sauer)社は8月26日、インド国防省とインド陸軍に7万3,000丁の「SIG716」ライフルを追加供給する契約を締結したと発表した。 同契約は、2019年2月にインド国防省がシグ・ザウエル社に発注した7万2,400丁のSIG716ライフルの調達契約に続くものである。同社によると、同ライフル… -
【企業情報(契約)】豪海軍、建造中のハンター級フリゲート艦にNAVICS通信システムを搭載へ
オーストラリア海軍が開発中のハンター級フリゲート艦[1]3隻には、ドイツを拠点とするローデ・シュワルツ(Rohde & Schwarz)社のNAVICS[2]が採用される予定だ。 ローデ・シュワルツ・オーストラリア社は、BAEシステムズ・マリタイム・オーストラリアとの契約に基づき、統合通信制御システムをハンター級フリゲート… -
DIMEレポート~その2:2024年8月の主要事象~
【8月の主要事象】 ※冒頭の丸英字は、Ⓓ外交、Ⓘ情報、Ⓜ軍事、Ⓔ経済、Ⓣ技術、Ⓟ政治を意味する。 2日 Ⓜ防衛省、先端技術などを装備品に生かすための「防衛イノベーション技術研究所(仮称)」を10月に恵比寿ガーデンプレイス内に立ち上げ。 3日 ⓂEUの執行機関、欧州委員会は防衛担当の閣僚ポストを今秋に新設する。… -
DIMEレポート~その1:2024年8月の総括~
【8月の総括】 現在(31日)、フランクフルトに向かう機上でこれを書いている。9月初頭に開催されるスロベニアでの国際会議に出席するためだ。 8月を概観すると、上旬にはパリ・オリンピックで多くの日本人選手が活躍し、海外で行われたオリンピックとしては史上最多のメダルを獲得した。日本は失われた20年とか30年と… -
国連は機能不全なのか?(その2)
1 初めに 国連は機能不全なのかという問題提起から、前回の記事では主に事務局と国連における財政状況の悪化の関係を取り上げた。そして、直接的に国連が機能不全であるかを測ることは難しいものの、国連の屋台骨を支える事務局が十分に機能し得る態勢にないことを紹介し、事務局が機能不全であるとすれば、その大きな… -
フランスの中小企業による安全保障ビジネス戦略と我が国へのインプリケーション: Elynxo社のケーススタディ
去る6月13日(パリ時間)、NSBT Japanの磯部晃一エグゼクティブ・ストラテジスト、時藤和夫ストラテジスト他4名は、フランス・パリ近郊のレ・ジュリスに拠点を置くオプトロニクス機器の設計、製造、メンテナンスを専門とする「Elynxo」社のオプトロニクスセンターを往訪し、同社のセールス・マネージャーと対談したのち、…