NSBT Japan

NSBT Japan Network for Security and Technology 日本安全保障ビジネス&テクノロジーズ
ー日本初、安全保障・セキュリティビジネスのポータルサイトー
  1. 大砲は時代遅れか:世界史とウクライナ戦争の教訓

    過去150年間、陸上戦闘で目標を破壊する主な手段は大砲であった。1870年に勃発した普仏(プロイセン・フランス)戦争では、プロイセン(現:ドイツ)のクルップ社(現:ティッセンクルップ社)が開発した装填式大砲がフランス軍に決定的な打撃を与え、プロイセンを勝利に導いた。同社の巨大な大砲は1876年に米国のフィラデ…
  2. 【企業情報(契約)】米HII社、海軍から揚陸艦4隻を96億ドルで受注

    米国の造船会社ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII:Huntington Ingalls Industries)社は9月24日、海軍から揚陸艦[1]4隻の建造契約を96億ドル(約1兆3,800億円)で受注したと発表した。これは海軍が数年前から進めていた購入計画が実行に移されたことを意味し、揚陸艦の分野では複数かつ、艦種の異なる…
  3. レバノンの通信機器等爆発事件における安全保障貿易管理上のリスク

    2024年9月17、18日に連続して、レバノン全土でイスラエルの秘密機関の関与が疑われる爆発事件が発生した。20日に国連の安全保障理事会の緊急会合が開催された他、各種報道でも扱われており、今後事態の進展とともに、事実が解明されてゆくであろう。
  4. 米空軍が新型電子戦機EA-37B「コンパスコール」を受領: 加速する電子戦(EW)の行方

    米空軍は今年8月、英BAEシステムズ(BAE Systems)社と米L3ハリス・テクノロジーズ(L3 Harris Technologies)社製の実戦用電子戦攻撃機EA-37B「コンパスコール」を受領した[1]。米軍が従来使用してきた電子戦攻撃機から性能が大幅に改善されており、導入が進めば米国の電子戦能力の向上が見込まれる。 EA-37Bの主な…
  5. 【企業情報(発表)】アンドゥリル社、大量生産、低価格を目的とした巡航ミサイルを発表

    アンドゥリル(Anduril Industries)社は安価な価格での大量生産を目的とした、自律型巡航ミサイル 「バラクーダ(Barracuda)」を発表した。 バラクーダは亜音速で飛行可能な巡航ミサイルで、「バラクーダ-100」、「バラクーダ-250」、「バラクーダ-500」の3つのバージョンがあり、共通のシステムを採用している。この…
  6. 【企業情報(開発)】英バブコックとSTエンジニアリング、120mm迫撃砲システム「GDAMS」を発表

    英国の防衛関連企業バブコック・インターナショナル・グループ(Babcock International Group)社とシンガポールの防衛大手STエンジニアリング(Singapore Technologies Engineering)社は9月18日、英国のミルブルック試験場で開催された「防衛車両展示会 (DVD:Defence Vehicle Dynamics) 2024」で、「120mm地上配備型先…
  7. 米軍が進める太平洋上での戦略拠点の分散化とは

    米軍は、中国との衝突に備え太平洋上に点在する戦略拠点の分散化を進めている。基地や物資を分散させ、有事におけるレジリエンスを高めることが主な狙いである。 空軍は、迅速機敏な戦力展開(ACE:Agile Combat Employment)という、小規模な部隊単位での運用を目指している。迅速機敏な戦力展開とは、小規模な部隊を…
  8. 【企業情報(開発)】パトリア社、ボクサー装甲車試作型公開

    フィンランドのパトリア(Patria)社は、9月18日から19日にかけて英国のミルブルック試験場で開催された「防衛車両展示会(DVD: Defense Vehicle Dynamics)2024」において、ボクサー装輪装甲車(Boxer)に迫撃砲モジュールを搭載した試作型を公開した。 ボクサー装輪装甲車は独防衛企業ラインメタル(Rheinmetall)社…
  9. 中国陸軍が「洋上補給」訓練を実施:その意味するところはなにか

    9月6日の中国共産党機関紙『環球時報(Global Times)』は、中国人民解放軍(PLA:People's Liberation Army)第71集団軍傘下の旅団ヘリコプター「Z-20」が海上プラットフォームで離着陸訓練を行ったと報じた。 <第71集団軍とは> 第71集団軍は人民解放軍の5大戦区と言われる地域別の統合組織の1つである「東部戦区」…
  10. 【企業情報(開発)】ラインメタル社、英国向け新型主力戦車公開

    ドイツのラインメタル(Rheinmetall)社は、9月18日から19日にかけて英国のミルブルック試験場で開催された「防衛車両展示会 (DVD:Defence Vehicle Dynamics) 2024」で、最新鋭の主力戦車であるチャレンジャー(Challenger)3を公開した。 チャレンジャー3は8億ポンド(約1,520億円)超の契約に基づいて、傘下のライン…
  11. 自律型致死無人兵器システム(LAWS)政府専門家会議に参加して

    特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)自律型致死無人兵器システム(LAWS)政府専門家会合(GGE)は2016年から続く国際人道法に関する軍備管理軍縮交渉である。 この交渉の開始当初は、LAWSは理解されにくかったため、AI兵器を規制する交渉、またロボット兵器を禁止する交渉などと呼ばれていた。防衛省も2019年の「防衛白…
  12. 【企業情報(開発)】英スパキャット社、新型の高機動輸送車両を発表

    英国の防衛企業スパキャット(Supacat)社は9月18日、英国のミルブルック試験場で開催された「防衛車両展示会 (DVD:Defence Vehicle Dynamics) 2024」で、装甲密閉型運転室を備えた高機動輸送車両「ACC(Armoured Closed Cab)HMT(High Mobility Transporter)」を発表した。 スパキャット社によると、ACC HMTは、他…
  13. 米国の次世代航空支配(NGAD)計画が頓挫: 米空軍がとる今後の選択とは

    <F-22アップグレード> 米空軍の次世代航空支配(NGAD:Next Generation Air Dominance)計画は、財政問題や全体の計画の混乱を理由に現在プロジェクトが停止している。2024年7月、フランク・ケンドール米空軍長官は、英国で開催された世界最大の軍事航空ショー「ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー」で、「N…
  14. 【政府情報(契約)】米海軍、次世代電波妨害装置の開発に向けハリス社と契約

    米海軍は8月、L3ハリス・テクノロジーズ(L3Harris Technologies)社と航空機向けの次世代電波妨害装置(NGJ-LB)の開発契約を5億8,740万ドル(約834億1,080万円)で締結した。 米海軍航空システムコマンド(Naval Air Systems Command, NAVAIR)[1]の戦術機プログラム担当であるジョン・レモン(John Lemmon)少将に…
  15. 中国の領海侵入:その意図するものと潜水艦戦力の実態とは

    2024年8月26日、中国軍のY-9情報収集機が長崎県男女群島沖の領海上空を侵犯した。同日中に外務省から中国側に対し極めて厳重な抗議をしたにもかかわらず、その5日後の31日には中国のシュパン級測量艦が口永良部島南西の領海を通過するなど、中国による領海侵入・領空侵犯が相次いだ。 果たして、中国の目的は何なのか。…
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