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ポーランドの軍事支出割合NATO加盟国最大になる
ポーランドはロシアのウクライナ侵略を受け、軍事支出の割合をGDPの4%に増加させる方針を示している。欧州諸国が軍事支出の増加に踏み切る中でもポーランドの動きは際立っており、ポーランドの欧州における存在感は高まっている。 ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ(Mateusz Morawiecki)首相は2023年1月30日… -
オーストラリア、中国製監視カメラを国防施設から撤去
2023年2月9日、オーストラリアのリチャード・マールズ副首相兼国防大臣は、中国製の監視カメラを国防施設から撤去すると発表した。今回の決定は米国や英国に続くもので、中国企業が同国の情報機関と情報を共有することを懸念して、機密施設での中国製監視カメラの使用禁止に至った。 オーストラリア政府の監査の結果、… -
戦車の供与は、同時に戦車修理技術を向上させる
ウクライナの東部前線から車で2時間ほど後方に位置する古い整備工場は、かつては民間車両の修理工場であった。現在はろ獲したロシア製戦車、装甲車、供与された装備品等の修理、改造を行なっている。 整備工場では、ソ連製、NATO製を問わず軍用装備の修理を行っている。修理技術を学ぶために、軍の部隊がやってくるこ… -
3年半ぶりにDSEI Japanが3月に開催
3年半ぶりにあの熱気が戻ってくる――。日本国内で唯一、陸海空にまたがる総合的な国際武器見本市「DSEI Japan 2023」が3月15~17日の3日間、千葉市の幕張メッセで開かれる。ロンドンで2年に1度開かれている本家の「DSEI(Defense & Security Equipment International)」のいわばアジア版として、日本で初めて開かれたのが2… -
北朝鮮のハッキンググループ、2022年だけで17億ドルの暗号通貨を盗む
BBCは「ブロックチェーン分析会社チェイナリシスが、北朝鮮の支援を受けたハッカーが2022年だけで17億ドル(約2,239億円)の暗号通貨を盗んだと発表した」と報じている。 これは、同国のこれまでの暗号通貨窃盗記録である2021年の4億2900万ドル(約645億円)の4倍近くになる。また、昨年全世界の暗号通貨ハッキングで盗ま… -
中国バルーンは国際法違反なのか
2023年2月米国上空に飛来した大型バルーン(気球)について、中国が自国のものであることを認めた。米国は「偵察用」として非難する一方で、中国は「観測用」であると主張している。これらの疑惑に対する答えはすぐには出ないかもしれないが、ひとつだけ明確になったのは、「中国気球の侵入は国際法の限界を示した」という… -
米国、米軍用軍事拠点をフィリピン国内に新たに4カ所設定
2023年2月2日、フィリピンを訪問したオースティン米国防長官はマルコス大統領およびガルベス国防長官と会談し、フィリピンと米国の条約同盟、インド太平洋地域の安全保障環境等について議論した。オースティン国防長官とガルベス国防長官との会談後、米軍が使用できるフィリピン国内の軍事拠点を新たに4カ所設定し、合計… -
中国軍は旧型戦闘機J-7を全機退役予定
数十年にわたり運用され、いくつかのバリエーションが生産されてきた人民解放軍空軍(PLAAF)の旧型戦闘機(J-7)が今年(2023年)退役する。2018年からJ-7が退役する計画が伝えられてきたが、中国の国営誌「グローバル・タイムス」は、この旧型機が今年PLAAFから完全に退役する記事を掲載した。 中国の航空専門家は… -
ESA、中国の天宮宇宙ステーションへの宇宙飛行士派遣の計画を中止
2023年1月23日、欧州宇宙機関(ESA)のジョセフ・アッシュバッハー事務局長は、パリで行われた年次記者会見にて、「我々は、多くの国際パートナーが協力している国際宇宙ステーションでの活動支援に非常に忙しい。今のところ、第2の宇宙ステーションに関与する予算も政治的な決定権も有していない。第2のステーションとは… -
米国、将来の無人戦闘機のエンジン地上試験を完了
米国空軍研究所(AFRL)とブルーフォース・テクノロジーズ社(BFT)は、無人戦闘機 フューリー向けに、新しい炭素繊維複合材推進流路システムの地上試験に成功した。今回の地上試験で収集された情報は、将来の航空機開発における計算手法の検証に使用される予定であるという。 BFT社のプレスリリースによると、AFRLは … -
ロシア軍2月24日に大規模攻撃実施か
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は「ロシアはウクライナに対して大規模な攻撃を準備していると考えている。国境に駐留するロシア軍の数は、昨年の30万人から50万人近くまで増加している」と警告した。ロシアは象徴的な日付を重視する文化があるため、侵攻1周年に当たる2月24日(前後)に何らかの行動を実施する… -
米国、「ワグネルグループ」に衛星画像を提供した疑いで 中国の衛星会社に制裁
2023年1月26日、米国は中国の小型衛星メーカーが、ロシアの「ワグネルグループ」にウクライナの人工衛星画像を提供していたとして制裁を科した、と発表した。なお、米政府は同社のほかにも15社を制裁の対象としている。 米財務省の外国資産管理局によると、長沙天儀空間科技研究院(スペースティー・チャイナ)は、ロシ… -
新たな国家安全保障戦略と「能動的サイバー防御(ACD)」
2022年12月16日、岸田文雄政権は安全保障関連三文書、すなわち新たな「国家安全保障戦略」「国家防衛計画(旧:防衛大綱)」「防衛力整備計画(旧:中期防衛力整備計画)」を閣議決定した。国家安保戦略には、スタンド・オフ防衛能力等を活用した反撃能力の獲得、南西地域を中心とする武力攻撃事態に先立つ住民避難(国民… -
米空軍、未来のGPSと期待される衛星の最終試験を実施
2023年1月26日、L3Harris社は米空軍にナビゲーション技術衛星(Navigation Technology Satellite-3、NTS-3)を引き渡した。2023年後半の打ち上げ予定に向けて、衛星は現在最終試験中であるという。 2018年、L3Harris社が米空軍と8,400万ドル(92億4千万円)の契約に基づいて1,250㎏の衛星を建造した。米空軍は、2023年… -
ASEAN及びASEAN対話国、化学、生物、放射線(CBR)の 脅威の管理に関する防衛会合を開催
ASEAN及びASEAN対話国の一部(オーストラリア、中国、インド、日本、ニュージーランド、ロシア、韓国、米国は、2022年10月11-12日、シンガポールのシャングリラホテルで化学、生物、放射線(Chemical, Biological and Radiological; CBR)の脅威の管理に関する初の防衛会合を開催した。 ASEANにおいて、CBRに関する防衛…