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海兵隊員が統合軽戦術車両の欠陥を改善
統合軽戦術車両(以下、JLTV)は、米陸軍、米海兵隊、特殊作戦軍が共同で開発・導入を進めている新型軍用車両で、ハンヴィーの後継車種として位置付けられている。JLTVは強力なエンジンとサスペンションを搭載しており、不整地での走破力や高速性能が大きく向上した。また防弾装甲の改良や即席爆発装置(IED)対策により乗… -
プラハ宇宙安全保障国際会議にみる「同盟国の視点」
チェコのプラハ安全保障研究所(PSSI)は、第7回プラハ宇宙安全保障会議(PSSI’s Space Security Conference)を6月16日から18日まで、同国のプラハで開催した。当該会合は米国の視点から、宇宙における中国の脅威などについて、欧州の宇宙活動の主体である民間宇宙機関やEUの理解を促進することを目的として、2011年より… -
エアバス、随伴型ドローンの開発計画を発表
ヨーロッパの航空宇宙企業であるエアバス(Airbus)社が、新たな有人機の僚機となる随伴型ドローンの開発を明らかにした。無人機を僚機として有人機と連携し飛行させる運用方法は、米国やヨーロッパで目下開発が進められている次世代戦闘機計画に見られる手法であり、各国が開発を急いでいる。 フランス・ドイツ・スペ… -
韓国ハンファ・ディフェンス、米国での生産能力を拡大
韓国軍事産業大手のハンファ・ディフェンス(Hanwha Defense)社は、米国における装備の生産能力拡大を進めている。ハンファ・ディフェンス米国法人のジョン・ケリー(John Kelly)社長兼CEOは6月3日、「すべての装備を韓国から輸出するだけでは成功は見込めない」と述べた上で、米国における製造ラインの設置を進めること… -
ロシア軍、対ドローン散弾銃を装備
約1年前からロシアの軍事専門家は、頻繁に飛来するウクライナ軍の攻撃ドローンに対処するため、散弾銃が必要だと忠告してきた。最近では、目標を追跡しやすいFPV(一人称視点)ドローンが主流となっており、前線のロシア軍兵士はこのタイプのドローンに苦戦している。これまで対ドローンの主力兵器だった電子戦(EW)装置… -
米空軍、近代化計画は過剰投資か
米空軍は現在、次世代航空支配(Next Generation Air Dominance, NGAD)やB-21(B-21 Raider)ステルス爆撃機の導入といった能力向上を目指しているが、これに対し一部では過剰な投資であるという批判が上がっている。既に世界最高レベルの第5世代戦闘機と世界で唯一のステルス爆撃機を保有している米空軍にとって、さらな… -
AIが中東の戦争を変えている
ガザ地区で行われている戦争では、AIを搭載した兵器が様々な場面で活用中だ。 イスラエル国防軍(IDF)の小型自爆ドローン「ファイアフライ」は、ガザ地区を自律的に航行している。ナメル装甲兵員輸送車とエイタン装甲兵員輸送車は瓦礫の上を横断し、エッジ360人工知能(AI)システムを展開してアルゴリズムで脅威を検… -
【企業情報(開発)】ウクライナ国営企業、最新型無人水上艇「マグラV5」を公開
ウクライナの国営企業であるSpetsTechnoExport(STE:スペツテクノエクスポート)社は、6月17日~21日にフランス・パリで開催されている世界最大級の国際装備展示会「EUROSATORY(ユーロサトリ)2024」で、最新型の無人水上艇(USV)「Magura(マグラ)V5」を公開した。 マグラV5は全長5.5m、全幅1.5m、総重量1,000kg… -
中国、高ステルス艦船を開発
中国人民解放軍が新たな艦船の処女航海を行っていたことが明らかになった。新たな艦船はステルス性の高いフリゲート艦、あるいはコルベットとみられている。 今年5月に航海中の様子がSNSに投稿され、まもなく新型艦船であることが判明した。設計はスウェーデン海軍のヴィスビー級ステルスコルベット(Visby class steal… -
【企業情報(開発)】欧州防衛大手MBDA、AI搭載の新型目標検知・射撃システムを発表
欧州の多国籍ミサイル開発・生産企業「MBDA」は6月18日、人工知能(AI)搭載の次世代型目標検知・射撃システム「Ground Warden(グラウンド・ウォーデン)」をフランス・パリで開催中の国際装備展示会「EUROSATORY(ユーロサトリ)2024」で発表した。MBDAはプレスリリースで、以下のように説明している。 「Ground Ward… -
新たな脅威「海底ケーブル攻撃」
海戦において、新たな脅威が明らかになりつつある。2024年2月にフーシ派が行った紅海の海底ケーブル攻撃は、新たな海戦の兆しを示している。 このような攻撃が今後の戦局に与える影響を予測するのは難しいが、その意図は明らかである。フーシ派の場合、米軍やイスラエル軍との戦力差を補うため通信回線を遮断したと考え… -
イスラエル、新型ドローンを米国で試験中
イスラエル国営企業のイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(Israel Aerospace Industries, IAI)は、昨年1月、小型の攻撃型ドローンを開発した。このドローンは米国防総省との契約に基づき米軍に引き渡されており、現在は米軍によって性能の試験が行われている。 新たに開発されたドローンはROC-Xとよばれ、… -
フェイクニュースは民主主義を不安定にする
フェイクニュースによって米国が危険にさらされている。フェイクニュースの問題は2つある。1つめは、AIで偽の画像や動画を作成して米国を標的にする中国やロシアの存在だ。もう1つは、フェイクニュースが拡散され、大衆を扇動することである。 中国のフェイクニュースを作る能力はここ数年高まっており、2024年の米大統… -
フランス出張レポート:EUROSATORY
6月17日(パリ時間)、フランス・パリ近郊ヴィルパントで世界最大級の国際装備展示会「ユーロサトリ(EUROSATORY)2024」が開幕した。「EUROSATORY」は、陸上装備を対象として発祥とした、世界最大規模の国際装備展示会であり、2年おきにパリ近郊で開催されている。 -
【企業情報(開発)】仏独防衛企業KNDS、レオパルトの発展型主力戦車を発表
仏独防衛企業のKNDS(KMW+NEXTER Defense Systems)は、6月17日~21日にフランス・パリで開催される世界最大級の国際装備展示会「EUROSATORY(ユーロサトリ)2024」で、「Leopard(レオパルト)2」[※1]と「Leclerc(ルクレール)」[※2]の発展型となる2種類の最新主力戦車「Leopard(レオパルト)2 A-RC 3.0」と「Lecl…