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中国の「低空経済」戦略とその向こう側
近年、軍用・民用を問わずドローン(無人航空機)の活用が急速に広まっており、とりわけ中国では「低空経済」が成長を遂げている。荷物の配送、農地の管理などを目的としたドローンの開発が進められており、軍民を問わず多くの関係者から注目が集まる。 低空経済とは、主に高度1,000mの空域を利用した経済活動であり、… -
日本、たいげい型ディーゼル電気潜水艦5隻目を進水
三菱重工業(MHI)は10月4日、海上自衛隊(JMSDF)向けに発注していた、「たいげい」型ディーゼル電気潜水艦8隻のうち、5隻目を進水させたと発表した。 最新のたいげい型潜水艦は、就役後はJS「ちょうげい(長鯨)」として運用される。 8隻の次世代潜水艦は、三菱重工業と川崎重工業(KHI)が建造している。 川崎… -
展示会レポート「2024国際航空宇宙展」
2024年10月16日(木)~19日(土)、東京ビッグサイトで「2024国際航空宇宙展(JAPAN INTERNATIONAL AEROSPACE EXHIBITION2024)」が開催された。今回はその概要と一部展示されていた出展内容などについてレポートする。 <国際航空宇宙展の概要> 国際航空宇宙展は「国内外の主要企業、政府機関、大使館関係者、業界… -
【企業情報(発表)】ジェネラル・アトミクス社、韓国海軍強襲揚陸艦にて無人航空機「Gray Eagle」の離陸試験を実施
ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI:General Atomics Aeronautical Systems)社は11月12日、同社の無人航空機「グレイ・イーグル(Gray Eagle):韓国名モハベ(Mojave)」が強襲揚陸艦「独島(ROKS: Dokdo)」から離陸し、地上基地に着陸したと発表した。 GA-ASI社は韓国のパートナー… -
米中の宇宙覇権争いと日本の将来
米国は急ピッチで宇宙の利用を強化している。米宇宙軍は軍事作戦を支援するために商業衛星とデータ分析の活用を決め、既存の全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)ネットワークの増強を目指し、新たなGPS衛星コンセプトを開発する企業4社を選定した。 一方で、以前から中国による対衛星兵器の開発が着… -
進む中国空母の整備:その実態と将来の展望、そして日本の現状とは
<グズネツォフ級空母「遼寧」の行動> 9月18日の自衛隊統合幕僚監部のプレスリリースによると、9月17日午後7時ごろ、中国海軍グズネツォフ級空母「遼寧」及びルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦2隻の計3隻が魚釣島の北西約210kmの海域を航行した。その後17日から18日にかけて、魚釣島の西約70kmの海域を南進した後、与那国島と西… -
海上自衛隊、艦船搭載STOVL作戦のタイムリーなプレビューを実施
海上自衛隊(JMSDF)は、8月下旬にイタリア海軍の空母ITSカヴールが日本に初寄港したことで、艦載による短距離離着陸(STOVL:Short Take Off and Vertical Landing)作戦について貴重な知見を得たとみられる。 全長244mのカヴールは、STOVL対応のロッキード・マーチンF-35B統合打撃戦闘機8機とAV-8BハリアーIIプラス7… -
中国が再利用可能宇宙船の回収に成功: 宇宙をめぐる国際環境の変化とその行方
中国は先月(2024年9月)、再利用可能な宇宙船の地球帰還・回収に成功したと発表した。現在、多くの国や企業が宇宙能力の開発に力を入れており、宇宙大国の1つである中国の技術開発の進展については各国が注目している。 今回回収されたのは、中国航天科技集団(CASC: China Aerospace Science and Technology Corporat… -
【企業情報(開発)】ハンファ、韓国・防衛産業展KADEX 2024にて「多層防御システム」などを公開
韓国の防衛産業大手ハンファ・エアロスペース社と同社傘下の防衛関連子会社は10月1日、「韓国陸軍国際防衛産業展示会2024(KADEX:Korea Army International Defense Industry Exhibition)」において、韓国の領空を防衛する最先端の「多層防御システム」を公開することを明らかにした。この展示会は韓国の鶏龍台(ケリョ… -
中国陸軍が「洋上補給」訓練を実施:その意味するところはなにか
9月6日の中国共産党機関紙『環球時報(Global Times)』は、中国人民解放軍(PLA:People's Liberation Army)第71集団軍傘下の旅団ヘリコプター「Z-20」が海上プラットフォームで離着陸訓練を行ったと報じた。 <第71集団軍とは> 第71集団軍は人民解放軍の5大戦区と言われる地域別の統合組織の1つである「東部戦区」… -
中国の領海侵入:その意図するものと潜水艦戦力の実態とは
2024年8月26日、中国軍のY-9情報収集機が長崎県男女群島沖の領海上空を侵犯した。同日中に外務省から中国側に対し極めて厳重な抗議をしたにもかかわらず、その5日後の31日には中国のシュパン級測量艦が口永良部島南西の領海を通過するなど、中国による領海侵入・領空侵犯が相次いだ。 果たして、中国の目的は何なのか。… -
【企業情報(契約)】ハンファオーシャン、韓国造船初の米艦艇整備契約を受注
韓国造船大手ハンファオーシャンは8月29日、4万トン級の米海軍貨物弾薬補給艦(AKE)[1]「ウォリー・シラー(Wally Schirra)」の保守・修理・オーバーホール事業を韓国造船で初めて受注したことを発表した。 ウォリー・シラー補給艦はルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦8番艦で、満載排水量約41,000トン、全… -
中国海軍075型強襲揚陸艦、遠洋訓練を開始: 中国が第一列島線を越える意図とは
8月20日の中国共産党機関紙『環球時報(Global Times)』によれば、中国人民解放軍(PLA:People's Liberation Army)海軍の075型水陸両用強襲揚陸艦および052型駆逐艦[1]が第一列島線を越えて太平洋に入ったという。 8月19日付の「統幕報道発表資料」では、海上自衛隊によって同型艦2隻の沖縄本島と宮古島間の海域の… -
【企業情報(開設)】韓国ハンファ、豪州に装甲車生産施設を開設
韓国防衛大手のハンファエアロスペースは8月23日、オーストラリアのビクトリア州ジーロング市に「自走砲・装甲車生産工場(H-ACE:Armoured Vehicle Centre of Excellence)」を開設した。韓国の防衛企業が海外に設立した初の生産拠点となる。 ハンファの子会社であるハンファ・ディフェンス・オーストラリア(HDA)が運… -
中国製極超音速ミサイル「DF-17」のターゲットとは
中国が開発した、極超音速滑空体(HGV)[1]を搭載する中距離弾道ミサイル(MRBM)[2]「DF-17」は、西太平洋の米軍基地や米艦隊を標的にするように設計されており、米軍やその同盟軍にとって大きな脅威となっている。 米国防総省が公表した2022年及び2023年の「チャイナ・ミリタリー・パワー・レポート(China Mil…