-
XQ-58ヴァルキリー、新たな離陸方法を開発
クラトス(Kratos)社は、同社製ドローンXQ-58ヴァルキリー(XQ-58 Valkyrie)が離陸するための発射台を開発した。これによりペイロードの増加や燃料効率の増加が期待できる。 この方法はクラトストロリー発射システム(Kratos Trolley Launch System, KTLS)と呼ばれている。XQ-58は従来、使い捨てのロケットブースタ… -
イスラエル、新型空対地ミサイルを開発
イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(Israel Aerospace Industries, IAI)は今年のファーンボルー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)において、ウィンドデーモン(Wind Demon)と呼ばれる新たな空対地ミサイルを発表した。 IAIによると、新たなミサイルの強みは高い性能を持ちながらも安… -
西側諸国にみる「中国人スパイ疑惑」についての報道姿勢②
フランス通信社(AFP)[xv]も、背景に踏み込んで貴重な洞察を提供している。「分析者曰く、欧州は中国のスパイ活動に対抗することに不慣れだ」(4月24日)[xvi]では、幾つかの興味深い洞察が見られる。中国に関する西洋の知識の不足と、ウクライナとガザでの戦争を含む複数の危機、テロリズムは、強力な敵に直面して資源を… -
西側諸国にみる「中国人スパイ疑惑」についての報道姿勢①
「ドイツ検察、スパイ容疑で男女3人逮捕 中国に軍事技術情報を提供か」とのニュース報道が4月22日にあった[ ]。その後も幾つかの報道があるようだが、詳細な分析記事や中国を糾弾するような内容は見られていない。極めて、日本的な報道姿勢だと感じた次第である。 米国は、以前から中国人のスパイ疑惑の検出およびス… -
米軍、E-7プロトタイプを発注
米空軍とボーイング社は、E-7戦闘管理機(E-7 battle management aircraft)のプロトタイプの製造で合意に達した。 E-7は現在運用されているE-3早期警戒管制機(E-3 airborne warning and control system)の代替として配備が準備されている。昨年2月に総額12億ドル(約1,848億円)の契約を締結し製造が開始されていた… -
イスラエル軍の小型ドローン戦術
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻以降、市販の小型ドローンが「玩具」から現代戦に不可欠な「兵器」として認識されるようになった。特にウクライナ軍による小型ドローンの大規模使用は大きな影響を与えている。またロシア軍も、侵攻初期には従来のやや大型の軍用ドローンを使用していたが、現在は小型ドロー… -
【企業情報(契約)】独ラインメタル社がスペイン軍から155mm砲弾用推進薬充填システムを50万基受注
ドイツ防衛大手のラインメタル社は8月1日、スペイン陸軍がラインメタル社から「155mm長距離榴弾砲向けモジュール式推進薬充填システム」を約50万基調達する枠組み合意に調印したと公表した。 受注額は最大2億500万ユーロ(約324億円)で、同社は2025年末までに納入する計画だ。また、同契約には2年間の延長オプションが… -
三菱電機が米空軍のF-15搭載レーダー・アンテナの修理請負に向けた試験契約を獲得
防衛プライム大手である三菱電機は6月28日、米航空防衛大手RTX Corporation(旧レイセオン・テクノロジーズ)傘下のレイセオンと米空軍(USAF)およびその同盟国軍が運用するF-15戦闘機搭載レーダーAPG-63(V)1の構成品であるトランスミッター(送信機)の修理請負に向けた試験契約を締結したと発表した。 -
米空軍、協調型戦闘機への追加資金を要請か
Breaking Defenseによると、米空軍は2024年度の協調型戦闘機(CCA: Collaborative Combat Aircraft)プログラムへの追加資金の投入を検討しており、米議会に対して既存の3億9,200万ドル(約588億円)に加え、さらに1億5,000万ドル(約225億円)の資金投入を求めているという。 CCAとは有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機… -
【政府情報(開発)】英国防科学技術研究所(Dstl)が英陸軍車両向け高出力レーザー兵器に関する実証試験に初めて成功
英国防省の国防科学技術研究所(Defence Science and Technology Laboratory:Dstl)、および同省の装備部門である国防装備・支援本部(Defence Equipment and Support:DE&S)、さらに英国防衛業界は協力して、重要な新しい能力の開発を可能にし、英国軍の将来への準備を支援してきたと発表した。 -
【企業情報(契約)】オリゾンテ・システミ・ナヴァリ社、伊海軍向けFREMMフリゲート2隻を約2400億円で受注
伊防衛大手フィンカンティエリとレオナルドの合弁会社であるオリゾンテ・システミ・ナヴァリ(OSN:Orizzonte Sistemi Navali)社は、防衛装備協力共同機構(OCCAR:Organisation Conjointe de Coopération en matière d'ARmement)[※1]から、イタリア海軍向けの新世代フリゲート「FREMM EVO(フレム・エボ)」2隻の建造… -
米海兵隊で進むドローン導入
米海兵隊は先日、初めてドローンの衛星通信による発進・帰還任務を実施した。海兵隊第三無人航空機飛行隊(Unmanned Aerial Vehicle Squadron 3)は6月20日、ハワイ州のカネオヘ湾海兵隊航空基地にて、衛星通信によるMQ-9Aリーパー(Reaper)の発進・帰還を成功させたと明らかにした。これは現役操縦士によって構成された… -
韓国のHD現代重工業が米海軍と艦艇装備協約を締結
世界最大の造船会社である韓国のHD現代重工業(Hyundai Heavy Industries Holdings Co., Ltd.、略称HHI)は7月11日、米海軍補給システム司令部と艦艇装備協約(MSRA:Master Ship Repair Agreement)を締結したと発表した。これにより、同社は、米海軍の保守(Maintenance)・修理(Repair)・オーバーホール(Operations… -
米軍、最新兵器と旧式兵器の共存が必要
米軍は最新兵器の開発に次々と投資しているが、その代償として旧型兵器が売却などにより処分されている。新型兵器と旧型兵器を共存させ、後者を有効活用することも効果的であるとBreaking Defenseは指摘する。 最新兵器への過剰投資の一例がF-22戦闘機の退役だ。F-22は2003年から配備が開始された第5世代戦闘機であり、… -
SpaceXの競合他社がスターシップ打上計画に不満の理由
米『ars TECNICA』紙が、SpaceXの大型機である「スターシップ」の打上計画に対して他の競合他社であるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)とブルーオリジンが不満を表明している理由と法的闘争の経緯をまとめて報道した。